盛岡タイムス Web News   2017年  12月  29日 (金)

       

■ 見上げよ夢ブランド2 しわみやげプロジェクト始動 農家や老舗の思いを形に デザイン・情報発信合同チーム 作り手取材、学生がPOP 東京の「岩手わかすフェス」へ準備


 

     
  甚乃米で取材する、しわみやげプロジェクトのメンバーら(奥)  
  甚乃米で取材する、しわみやげプロジェクトのメンバーら(奥)
 

 紫波町で行われている、土産づくりなどを通して地域の価値を高め、若者の町づくりへの参画を目指す「しわみやげプロジェクト」。現在は来年1月20日に東京で行われるイベント「岩手わかすフェス」への出展に向け準備を進めている。マーケティングや情報発信、デザインなどチームごとの取り組みも徐々に動き始めた。(山下浩平)

  デザイン・情報発信合同チームでは、岩手わかすフェスで取り扱う商品の概要を記すオリジナルPOPの制作へ、検討を始めた。POPデザインは、矢巾町の県立産業技術短期大学校の産業デザイン科1年の坂野亜海さん(19)=紫波町古館地区=を中心に、図案をまとめていく。

  また、商品化チームと協力しながら、取材も実施。11月下旬には同町平沢の村上製菓、12月は同町宮手で米作りなどを手掛ける甚乃米(じんのまい)を訪問。昔ながらの味を守り続ける老舗店の駄菓子づくりへの思い、農産物では米のみを一貫して手掛けるなど、こだわりを聞いた。

  職人や農家など、作り手の考えに触れながらレイアウトに生かす。

  坂野さんは「作り手の気持ちが伝わることを第一に考えたい。ぱっと見た人が『(この商品を)こういう人が作っているんだ』と分かるデザインにしたい」と話している。

  また、売り込み・イベント合同チームでは、岩手わかすフェス出展に向け、商品の出品や値段交渉などを実施。協力を得た町内の店舗や農家が作った駄菓子や米、リンゴジュースなどを販売することが決まった。
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  11月から12月に掛けて、岩手わかすフェスでのプロジェクトPRと既存商品の販売のため、菓子店や農家など、町内数カ所に商品提供を依頼。合わせて作り手の思いなどを取材した。地元で誇りを持ち生産に取り組む職人の考えを知ることは、紫波らしい土産ブランドづくりへの原動力となりそうだ。また、将来的に、独自商品を打ち出していく段階では県外へのPRも重要度を増す。特に同イベントに多く参加する首都圏の県出身者は、強力な支援者になり得る。

  一方で、プロジェクトでは地域性を生かした土産ブランドの開発と、活動を通して若者の町づくりへの参画を促すことを目指している。いずれの目的も達成するには、町内へプロジェクト内容を浸透させることや、地域住民の理解も大切になる。作り手の取材、SNSでの発信を通して徐々に知られつつあるが、今後は一般町民を対象とした活動の展開も必要となるだろう。


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