盛岡タイムス Web News   2018年  1月  9日 (火)

       

■  八幡平市 氷踏みしめ善男善女 平笠裸参りに37人 宮田神社から八坂神社へ8`


     
  験竿を掲げ、岩手山を背景に練り歩く祈願者  
 
験竿を掲げ、岩手山を背景に練り歩く祈願者
 

 八幡平市指定無形民俗文化財・平笠裸参り(主催・平笠裸参り保存会=伊藤信也会長=)は8日、同市平笠地内を中心に行われ、宮田神社(平笠)から八坂神社(大更)までの約8`の道のりを練り歩いた。

  女性20人を中心に男女計37人の祈願者が参加し、穏やかな青空と白く輝く岩手山を背景に無病息災、交通安全、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈願した。

  平笠裸参りは、江戸時代中期の1700年代に噴火した岩手山の沈静化を祈願し、男性だけで始まったと伝えられている。その後、戦争に出兵した夫や息子の武運長久を祈願するため留守を預かる女性が受け継ぎ、全国でも珍しい女性主体の裸参りとして続いている。

  祈願者は午前8時30分ころ伊藤会長宅で神事を営み、宮田神社で安全を祈願し拝礼。田村正彦市長は「穏やかな日が続いた年末年始のように、今年1年が穏やかで実りある季節であることを願う」とあいさつ。午前9時ころ、ほら貝の合図とともに宮田神社を出発した。

  祈願者の男性は「南部東方薬師瑠璃光如来」と書かれたのぼり旗、燭台、鏡餅などを持ち、女性は難行苦行の姿を見た神様が守ってくれる依代(よりしろ)の験竿(けんざお)を掲げて練り歩いた。市の同日午前9時ころの気温は氷点下3・8度。穏やかな天候だったが、祈願者は足元からの寒さに耐えながら足を進めた。

  伊藤会長は「きょうの天気と同じように、晴れ晴れとした1年であればいいと思う。さまざまな知恵を取り入れて、今後も行事を受け継ぎたい」と今年の平安を願っていた。

  平笠小6年の伊藤綾茄さん(12)は小学生として最後の裸参り。「1年生から歩いている。きょうは中学で部活に励めるように願った」と話していた。


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