盛岡タイムス Web News   2018年  1月  11日 (木)

       

■  ベトナムに岩手のリンゴ ラーメンの柳家 輸出挑戦 県産PRに一役 現地では高級品で需要


     
   柳家がベトナムに輸出する県産リンゴをこん包する、岩手中央農協の職員  
   柳家がベトナムに輸出する県産リンゴをこん包する、岩手中央農協の職員
 

 ラーメンの柳家(大信田和彦社長、盛岡市東安庭)は、県産リンゴをベトナムへ輸出する事業に挑戦している。2016年6月にハノイにベトナム店をオープンさせたのを機に、現地で県産品の提供を検討。岩手中央農協と白金運輸の協力により、約1年越しで実現させた。10日、盛岡市下飯岡の都南選果場から、ふじなど3品種1880`がベトナムに向け、出荷された。柳家は岩手とベトナムの交流の懸け橋として、県産品の消費拡大を図る考え。

  今回輸出されたのは、ふじ5570玉、シナノゴールド302玉、シナノスイート1402玉の計7292玉。10`入り換算で188ケースになる。ケースには「For・Vietnam」とラベルが貼ってある。

  10日は柳家グループの、やなぎやのうえん副社長の神田重一農場長が立ち合い、植物防疫所塩釜支所の職員がリンゴの検査後、同農協職員がこん包。白金運輸の用意した大型車に積み込まれ、午後3時すぎに仙台港に向けて出発した。

  神田農場長によると、リンゴは船便でベトナムまで運ばれた後、現地のエージェントが引き継ぎ陸路でハノイまで搬送される。販売先は既に決まっており、一部は柳家ベトナム店のお客に配布されるという。

  同農協の横澤勤営農販売部長代理兼販売対策課長によると、ベトナムへの県産リンゴ輸出は2016年度から始まった。国内の大手流通業などを経由して402ケース、販売額約200万円(税別)が輸出された。現地では高級品として、旧正月の贈答用への需要が高い。17年度は今回の柳家を含めて600ケースと既に1・5倍に達した。

     
  仙台港に向け、積み込まれる県産リンゴ  
 
仙台港に向け、積み込まれる県産リンゴ
 


  一方、輸出の要件が他国よりも厳しく、有袋栽培やリンゴの木まで事前に指定されている。その分、産地間で輸出競争が激化していない側面もある。

  柳家ではハノイへの出店に伴い、ベトナムの関係者が来県。県産リンゴを食べて、土産にしたいと非常に喜んだという。16年秋には自社を輸出者として輸出を検討。付き合いのある農家に打診したところ、厳しい要件があることを知った。同農協と白金運輸の協力で17年度、輸出にこぎ着けた。

  神田農場長は「岩手のリンゴはおいしいと現地の方に好評だった。県内農家とも付き合いがあり、岩手とベトナムの懸け橋として現地でもっと県産品や岩手の名が広がれば」と期待。「好評ならリンゴに限らず幅広く県産品の輸出もできる」と展望した。


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