盛岡タイムス Web News   2018年   4月  2日 (月)

       

■  スポーツクライミング スピード施設完成 県営運動公園登はん競技場 3種目完備は国内5カ所目 6月に全国大会


     
  新施設を登るジュニアの選手  
 
新施設を登るジュニアの選手
 

 県は盛岡市みたけ1丁目地内の県営運動公園登はん競技場に1日、スポーツクライミングのスピード施設をオープンした。これでリード、ボルダリング、スピードのスポーツクライミング3種目の競技場がそろった。3種目完備の施設は、民間を含む国内5カ所目で、公設では鳥取県に次ぎ2カ所目。同競技場では6月23、24日に国内初のスポーツクライミングコンバインド競技全国大会、2020年にはアジア選手権が行われる。スポーツクライミングは同年の東京五輪で3種目複合が正式種目となり、本県の競技場が国内屈指の拠点として期待される。

  スピード競技は高さ10b、15bの壁でホールド配置が周知されたコースをいかに早く登るかを競う競技。1日から供用開始の施設は、屋根と壁を備えた屋外スピード施設としては国内初の施設。高さ15b、幅3bの競技用パネル2面と高さ8b、幅3bの練習用パネル2面の仕様。各パネルにオートビレイ(自動命綱)、競技用パネルには計測装置、場内に夜間照明灯2基を備える。

  県山岳協会によると、施設は同日からの供用だが、利用するためには講習を受ける必要がある。講習会は春夏秋に開かれ、県営運動公園を管理する県スポーツ振興事業団は29日に今年1回目の講習会を開く予定。

     
   高さ15bのスピード施設の前でテープカットした関係者  
   高さ15bのスピード施設の前でテープカットした関係者
 

  1日、工藤啓一郎県文化スポーツ部参事兼スポーツ振興課総括課長らの手でテープカットが行われた。デモンストレーションでは、この春に盛岡中央高に進学した伊藤ふたば選手(15)、16年の希望郷いわて国体で活躍した山内響選手(19=神奈川大2年)ら4人が登った。15bの壁は傾斜がほとんどないが、選手は走るように駆け上がり、コンマ数秒で競う世界レベルの一端を見せた。

  伊藤選手は「国内でも練習場所が少なかったが、地元にできて練習に励むことができる。これからの練習で感覚を修正して、良い登りができるようにしたい。これから大会が続くが、時間があるときにはどんどん活用していきたい」と語った。

  山内選手は「スピードの施設が新しくできたことで、岩手全体の競技力が高まっていくと思う」と期待を込めた。

  工藤課長は「県山岳協会、盛岡市などと連携しながら、いずれスポーツクライミングの国内屈指の拠点として確立したい」とあいさつした。

  県山岳協会の橋時夫会長は「この施設がスポーツクライミングの新たな歴史を開くと期待する。東京五輪や事前合宿招致、本県の競技力向上の基幹施設としても期待される」と述べた。


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