盛岡タイムス Web News   2018年   4月  3日 (火)

       

■  盛岡市保健所1階に 虐待防止や育児にワンストップ 子ども未来ステーション開設継続的に相談、支援


     
  盛岡市保健所内に開所した子ども未来ステーション  
  盛岡市保健所内に開所した子ども未来ステーション
 

 妊娠期から就学期まで切れ目のない相談支援体制の構築を図るため、盛岡市は2日、同市神明町の盛岡市保健所内に子ども未来ステーションを開所した。同ステーションでは、2018年度に開所の子ども家庭総合支援センター(佐久山久美子所長)、16年度に開所の子育て世代包括支援センター(根本雅子所長)を一体的に運営。子どもと家庭に必要な社会資源をつなげることで、子どもの明るい未来を実現するためのプラットフォームとする。開所式が2日行われ、関係者らが保健所1階に設置された看板を除幕した。

  子ども家庭総合支援センターは、児童福祉法で市町村への設置が努力義務の子ども家庭総合支援拠点で、東北の中核市としては同市が初めての設置となる。子ども家庭支援員や心理担当支援員、虐待対応専門員の専任職員6人、子ども青少年課職員との兼務職員8人を配置。子ども青少年課で対応していた体制よりも専任職員が2人増となった。

  全国的に児童虐待件数が増加傾向にある中、県内の児童相談所が対応した児童虐待件数は17年度は16年度の約1・6倍となる942件と過去最高となった。このうち、同市子ども青少年課が受けた虐待受理件数は16年度が91件、17年度は2月末時点で53件。同センターは虐待の早期発見と発生予防につなげるため、面接や家庭訪問を通じてさまざまな悩みを抱える子育て家庭に寄り添い、継続的に相談や必要な支援を行う。

  子育て世代包括支援センターでは、妊娠・出産・子育て期にわたる育児不安の軽減や安心して子育てできる環境を整備するため、保健師や助産師、社会福祉士を配置し、健康や育児に関する相談に応じていた。

     
  ステーションの看板を設置する谷藤裕明市長、天沼久純議長(左から)  
  ステーションの看板を設置する谷藤裕明市長、天沼久純議長(左から)
 


  同ステーションは、両センターの窓口をワンストップ型にすることで、妊娠期から子育て期、その後の就学期における情報共有が従来よりも容易になり、子どもや家庭に対して継続的な相談・支援を行える体制となる。

  開所式で、谷藤裕明市長は「さまざまな悩みを抱える子育て家庭に寄り添い、面接や家庭訪問を通じて継続的な相談援助を行う子ども家庭総合支援センターを開所する。子育て世代包括支援センターと一体的に運営し、社会的困難を抱える子どもと家庭に必要な社会資源をつなげる拠点になることを願い、愛称を子ども未来ステーションとした。本市の未来を担う子どもたちが心身ともに健やかに成長するための支援拠点になれば」と話した。

  来賓の八重樫幸治県保健福祉部長は「虐待を起こさせない、見逃さない地域づくりに向けて学校、保育所などの関係機関や主任児童委員などが連携し、取り組むことが重要。盛岡市における子育て支援包括支援センターと一体となった子ども未来ステーションの設置は、県内のモデルとなるもので県としても取り組みを支援していきたい」と期待した。


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