盛岡タイムス Web News   2018年   4月  8日 (日)

       

■  今年で45年目 材木町よ市が開幕 雨ニモマケズにぎわい 賢治詩碑の建立除幕も祝う


     
  よ市開幕を飾った、いわてさんさの会☆加藤家による盛岡さんさ踊りパレード  
  よ市開幕を飾った、いわてさんさの会☆加藤家による盛岡さんさ踊りパレード
 

 盛岡市の材木町よ市(同実行委員会の主催)が7日、開幕した。商店街約430bが歩行者天国となり、初日は登録114店舗のうち約70店舗が軒を連ねた。不安定な空模様ながら、今年で45年目を迎える恒例行事を待ちわびた市民らでにぎわった。同日は材木町にゆかりのある宮沢賢治(1896―1933)の「雨ニモマケズ」の詩碑除幕も商店街内であった。よ市は11月24日までの毎週土曜午後3時10分から同6時30分まで催される。

  7日は開始前から大勢の人が訪れ、出店者が準備に追われた。盛岡市材木町商店街振興組合(宮沼孝輔理事長)事務所前で餅つきと餅振る舞い、いわてさんさの会☆加藤家による盛岡さんさ踊りパレードが開幕を飾った。

  よ市の始まった当初から出店している盛岡市手代森の吉田恵子さん(83)は当日採れたてのフキノトウを1皿150円、ギョウジャニンニクを同200円などで販売した。

  昨年7月に足を負傷して以来の出店。常連から再会を喜ぶ声に元気よく応じていた。「バッケ(フキノトウ)は春一番に冬の体の疲れ、毒を出すために食べるの」と来客に話し掛け、やりとりを楽しんでいた。「商売っ気を出しては駄目。今年もよろしく、ありがとうの気持ちが大切」と笑顔で話した。

  菅原奎一郎実行委員長は「今年新規の出店も複数ある。よ市も新しいものを取り入れ、変わっていかないといけない。既存の店や催事も新企画を用意しており、毎回足を運んでもらいたい」と来場を呼び掛ける。

     
  除幕された詩碑と電信柱のレプリカを囲む宮沼理事長(左)と材木町子供会の児童たち  
  除幕された詩碑と電信柱のレプリカを囲む宮沼理事長(左)と材木町子供会の児童たち
 


  詩碑は市内では珍しい「雨ニモマケズ」全文が掲載されている。振興組合52周年記念として材木町美容外科前に建立された。大きさは奥行き90a、幅160a、高さ60aで、中国産の花こう岩を使い重さが2dある。

  多くの詩碑は地面に垂直に建てられているが、宮沼理事長の意向でベンチにもなるよう仰向けの状態で設置されている。

  この場所はかつて、賢治が盛岡高等農林学校時代に仲間と集った下宿「かまだ屋」があり、ここで同人誌「アザリア」(1917年創刊)を刊行した。雫石町春木場までの青春夜行をした出発地点でもある。

  さらに、賢治とゆかりのある光原社から出された「注文の多い料理店」の収録作品「月夜のでんしんばしら」にちなんだ、電信柱のレプリカが詩碑の隣に建てられた。高さ3bの松に黒い防腐剤が塗布され、碍子(がいし)まで取り付けられている。詩碑、電柱いずれも八幡平市大更の「いしや」の遠藤大貴専務が作成した。

  よ市前に除幕式があり、材木町子供会の15人が「雨ニモマケズ」を朗読した。会長の二又悠都君(河北小6年)は「よく通る場所なので、全部読んで覚えたい」と話していた。

  宮沼理事長は「50周年を機に企画した。全文の詩碑はなかなかなく、立派なものを作ってもらえた。材木町の新たなモニュメントとして楽しんでもらいたい」と期待を込めた。


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