盛岡タイムス Web News   2018年   4月  10日 (火)

       

■  盛岡市の白石食品工業 県産小麦もっちり感 生産拡大に貢献 ブレンド100%「もち姫食パン」 ベーカリーで限定販売開始


     
  完成した「岩手県小麦もち姫食パン」をPRする白石食品工業の白石雄一社長  
  完成した「岩手県小麦もち姫食パン」をPRする白石食品工業の白石雄一社長
 

 白石食品工業(白石雄一社長、本社盛岡市)が、県産小麦を100%使用し開発した新商品「岩手県小麦もち姫食パン」の発表会が9日、同市向中野のベーカリー店PanoPanoで開かれた。新商品は、JAいわて中央が収穫した「もち姫」と県産のパン用小麦「銀河のちから」、「ゆきちから」をブレンドして使用。もっちりとした食感が特徴的な味わい深いパンに仕上がった。10日から1斤(1袋)450円(税込み)で、同店で販売。付加価値の高い県産商品として認知度を高め、量産化にもつなげていきたいという。

  原料の「もち姫」は東北農業研究センターが開発し、2009年に品種登録した、もち性小麦。菓子やパンの原材料として普及が期待されている。

  同社は、昨年5月に産学官が連携して発足した「盛岡地方もち小麦の郷づくり研究会」に参加。昨年は、JAいわて中央に、もち姫5dの栽培を依頼し、商品開発に取り組んできた。

  これまで、パン商品のもちもち感は、小麦粉にでんぷんを加えて出していたが、もち性小麦の登場により、小麦本来の力で出せるようになったという。粘り気など特徴の異なる3種類の県産小麦を組み合わせることで、理想的な膨らみと食感を実現した。

  発表会には、研究会の関係者ら約40人が参加。白石社長は「岩手生まれの小麦でできたパンをより多くの人に食べてもらいたい。付加価値が高い商品を開発し、地元農業の発展にも貢献していきたい」とあいさつ。JAいわて中央の伊藤正之常務理事は「政府による米の生産調整が廃止され、水田の多面的な利用が求められる時代。県産小麦の利用拡大、消費拡大につながってほしい」と期待した。

  同市の料理研究家小野寺惠さんが監修した、もち姫食パンのサンドイッチやトーストが振る舞われ、参加者が試食。小野寺さんは「もちもちとした食感、適度な甘みもあり、存在感があるパン。旬の野菜や鶏肉などと合う。消化が良いので小さい子どもや高齢者にもお薦め」と太鼓判。

  当面はPanoPanoで1日15斤の限定販売。スーパーなどで量販できる県産小麦商品の開発も進め、秋頃の販売を目指す。


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