盛岡タイムス Web News   2018年   4月  14日 (土)

       

■ 107回啄木忌 遺徳を次代、全国へ 終えんの文京区と縁 望郷の歌人を語らう


     
  啄木の遺影に焼香する参列者たち  
  啄木の遺影に焼香する参列者たち
 

 第107回啄木忌法要が13日、盛岡市渋民の宝徳寺で営まれた。約100人が参列し、郷土の歌人の遺徳をしのんだ。啄木が1912(明治45)年4月13日に東京都文京区小石川に没したことを縁に、今年度は盛岡市と文京区が友好都市提携を検討している。法要では啄木の文学を全国に広め、次代へ継承するよう誓った。

  啄木祭実行委員会の竹田孝男委員長は、「啄木の短歌を中心とした作品は世界に広がり、現在15言語18カ国において翻訳され、多くの読者を得ている。特に地方から都会に出て行った人々が啄木のふるさとを思う望郷の歌に共感を抱いているといわれる。昨年秋には『東北おんば訳 石川啄木のうた』の本も出版され、大船渡で気仙語に翻訳され、震災からの復興に重ね合わせて大きな話題になった。あらためて言葉の力を実感する」と式辞を述べた。

  盛岡市の谷藤裕明市長を代理し、藤尾善一副市長が、「記念館で啄木の魅力をさらに発信できるよう、玉山地域の博物館としてもより皆さまに親しまれるよう活動したい。新たに整備検討を進める施設も新しい魅力を情報発信できるようにしたい。啄木終えんの地、東京都文京区では啄木文の京講座など交流を進めているが、8月にはさんさ踊りに合わせた文京区民ツアーがあり、両市の友好都市の盟約締結へ関係をさらに深めていきたい」と述べ、盛岡市として顕彰と交流に力を入れる考えを示した。

  啄木に縁のある宝徳寺、常光寺、喜雲寺の読経に参列者が焼香。コールすずらんが「思郷の歌」を献歌、玉山吟詠会が「岩手富士」を献吟した。県歌人クラブの八重嶋勲会長が「石川啄木と野村胡堂 青春の文学交流」と題して講演した。



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