盛岡タイムス Web News   2018年   5月  3日 (木)

       

■  まちなか産直おちゃば 気軽に茶飲み話できる場 雫石町の産直跡をリノベ 6日に開店へ 女性3人が共同運営


     
  町民の力でリノベーションした店の前に立つ金田さん、米澤さん、小谷地さんら  
  町民の力でリノベーションした店の前に立つ金田さん、米澤さん、小谷地さんら
 

 3月末で閉店した雫石町上町南の産直「まちの駅ぷらっと」が元祖軽トラ市開幕の6日、「まちなか産直OCHABA(おちゃば)」として装い新たに開店する。店舗は、まちなかに住む高齢者が茶飲み話をしながら、日用品などを買い求められる店舗として町民有志が協力しリノベーション。開店準備を進める運営者の一人で同町寺の下の金田伸子さん(68)は「まちなかに住む人が気軽に立ち寄って、茶飲み話ができる場所にしたい」と再出発の意気込みを語る。(戸塚航祐)

  おちゃばの店舗は、金田さん、上町南の米澤栄子さん(80)、長山林崎の小谷地さおりさん(54)の3人が共同で借りて運営。金田さんが米澤さんや小谷地さんを誘い、まちおこしセンターしずく×CANに相談して店舗を改修した。1日現在、町内の生産者ら6人が農産物を卸す予定。また、工芸品や菓子などの販売場所を求める町民らに使用料1カ月500円で商品棚を貸し出し、個人の夢実現を後押し。出品者の売り上げの2割をおちゃばの収益とする予定。

  閉店した産直ぷらっとは、15年前に雫石商工会青年部が産直施設として開店。商工会が運営から撤退した10年前から、米澤さんら町民有志の手で店を開いていた。しかし、他にそれぞれ職があるため、運営者は年々減少。人手不足から3月31日に閉店した。

  金田さんは閉店の話を聞き、「高齢者が歩いて行けるまちなかの場所をなくしたくない」と奮起。ぷらっとに関わっていた小谷地さんも「(店を)続けたいと思っていた。毎日来るおばあちゃんもいる」と話し、協力を決意した。

  相談を受けたしずく×CANに、町の地域おこし協力隊の増谷光記さん(45)と田山まりさん(32)、角田匡昭さん(34)らが協力。町民で地域おこしを実践する町の地域づくり会議では、以前から産直施設のリノベーションが話題となっていた。増谷さんが4月にリノベーションイベントを企画。延べ約50人の町民が参加した。

  イベントでは、ペンキ塗りの他、譲られた商品棚や机、ドラム缶などを加工した。店のロゴと看板を作った田山さんは「外見と内装を変えるだけで、訪れるきっかけになる」と語った。

  おちゃばには、さまざまな思いが込められている。商店街にはしずく×CANがあるが、利用者は若い子育て世代が中心。高齢化などを理由に閉店する店もあり、高齢者が気軽に立ち寄る場所が少なくなっていた。

  増谷さんは「スーパーが遠く、歩いて行けない高齢者もいる。公民館のように大きい施設ではなくとも、地域には歩いていける場所に、日用品を購入できて茶飲み話ができる場所が必要だと思う」と語った。

  おちゃばは当面、3人で運営。平日の午前9時半から午後3時まで店を開く。軽食なども提供できるため、さまざまな広がりを考えている。

  小谷地さんは「若い人から年配の方まで気軽に立ち寄ってほしい」と話し、金田さんは「世間話ができる場所にしたい」と意気込む。米澤さんも「日用品を買えるようにしていきたい」と話し、開店する6日を心待ちにする。

  問い合わせは電話677―8241へ。


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