盛岡タイムス Web News   2018年   5月  12日 (土)

       

■  〈体感思観〉 大崎真士 見誤らぬよう改めて


  国民民主党が誕生した。岩手も11日、地方組織(県連)が正式に立ち上げられた。昨秋の衆院選に伴う野党の「すったもんだ」は、何だったのか。失ったもの、教訓はあった。

  本県に限れば、希望の党だった衆院議員と民進党県連の地方議員が元のさやに戻った。一方、2015年の知事選以来続いた野党連携が破たんし、岩手2区統一候補はご破算になり、敗北を喫した。選挙区割り見直し後、初の選挙で自民の地盤固めを、みすみす許した。

  連合岩手の八幡博文会長は「われわれは政党でなく応援団」としつつ、勢力結集を唱え続けてきた。1日のメーデーでも「敵を見誤らず、さらなる結束を」と説いた。その声は、7日の国民民主結党に届いたのか。動向が注視されている。

  直近の国政選挙は来夏の参院選になる。衆院解散が起きない限り。衆参同日選が、あるかもしれないが。

  共産と自由、社民との4党実務者会議は再開され、岩手選挙区の統一候補擁立が確認された。民進から国民民主に変わっても、共闘路線は継承されるか。25日に協議の場が設けられている。

  国民民主の階猛党政調会長代行は取材に「これまでの経緯を確認したい」と慎重だった。共産などが希望の発足時や衆院選後に批判していた「遺恨」が、連携に影を落とさないか懸念する声も少なくない。

  全国的に1強他弱と言われるが、岩手をみれば野党は元気だ。中央との「ねじれ」現象も健在だ。

  野党がだらしないので、与党を選ぶ消極的支持│そういう論評を目にする。やはり根っこは、2009年に政権交代した当時の民主党への失望が消えないからだと思う。

  当時の反省に立ち、国民・有権者の支持を取り戻すために何が最良か。改めて考えるべきだ。中央政界や党内の論理・都合を優先させれば、有権者の思いとますますかい離する。離合集散で政党がさらに細胞分裂すれば、結党はしたものの、支持も伸びまい。
  見誤ってはいけない。それは県内も同じことだ。


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