盛岡タイムス Web News   2018年   5月  15日 (火)

       

■  東京五輪パラ 雫石、山田から独に発信 復興「ありがとう」ホストタウン 県内7市町村で活発交流 高校生が取材、ポスター作り


     
  26日に向けてポスター制作を学ぶ講座を聞く雫石中高の生徒ら  
  26日に向けてポスター制作を学ぶ講座を聞く雫石中高の生徒ら
 

 東京2020五輪・パラリンピックの「復興『ありがとう』ホストタウン」に選定された県内各市町村で、交流事業が活発化している。県文化スポーツ部スポーツ振興課によると4月3日現在、ありがとうホストタウンは被災3県で15市町村が選定。うち県内は7市町村が選ばれ、復興状況を伝えるポスター制作などが行われている。その一つの雫石町は14日、町中央公民館で事前学習講座「映像のプロに学ぶポスター制作」を開催。雫石中と雫石高の生徒6人が参加し、相手国のドイツに復興の状況を伝えるポスター制作のノウハウを学んだ。

  復興ありがとうホストタウンは4月3日現在、大船渡市(相手国米国)、花巻市(同米国、オーストリア)、陸前高田市(シンガポール)、野田村(台湾)、釜石市(オーストラリア)、宮古市(シンガポール)、雫石町(ドイツ)が選定。雫石町は山田町と連携する。国は随時ホストタウンを募集しており、県も15日に盛岡市内で募集に係る説明会を開く。

  雫石町で開催した講座は交流を通して制作するポスターの制作ポイントの事前学習。雫石町生涯学習スポーツ課によると、26日に町と交流のあるドイツのバートヴィンプフェン市、ネッカーズルム市の中高生が連携する山田町を訪問する。雫石中高の生徒は、山田町の復興状況や訪れた留学生との交流状況を取材。その様子をポスターにまとめ、支援への感謝と復興の状況をドイツ国内に発信する。

  同町国際交流協会とバートヴィンプフェン市は、1995年に友好都市協定を締結。以降、同市隣接のネッカーズルム市を含め、中高生が交換留学などを行ってきた。震災発生直後には、町を訪問した両市の生徒や卒業生が「学校が学校を救う」救援募金を設立。約381万9千円の募金を町国際交流協会とドイツに留学したOB・OGの「雫石・ドイツ翼の会」を通じて、沿岸4市町に寄付した。

  町国際交流協会の上原千鶴子会長は「ドイツの子どもたちは、留学で必ず宮古市などを訪れる。バス内では騒がしい子どもたちが被災地では息をのんでいた。子どもたちが帰国後も思いを寄せる心に届くようなポスターを作って」と述べた。

  講座には、雫石町と連携する山田町の職員も参加。同町生涯学習課の関周平係長は「年に一度のドイツの子どもたちの訪問で山田町にも来るように、さまざまな連携をしていきたい。山田高の生徒の復興を伝える活動など交流が進むと思う」と期待した。

  26日に山田町で取材する雫石高2年の山ア美咲さん(16)は「まだ分からないことは多いが、山田町やドイツのことを勉強して、感謝を伝えられるものを作っていきたい」と語った。


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