盛岡タイムス Web News   2018年   5月  19日 (土)

       

■ 岩手大 研究成果の実用化を加速 「銀河オープンラボ」が開所 事業化見据え実証研究


 

     
  銀河オープンラボの内覧会で研究内容の説明を受ける出席者  
  銀河オープンラボの内覧会で研究内容の説明を受ける出席者
 

 岩手大(岩渕明学長)=盛岡市上田=が構内に整備を進めていた銀河オープンラボの開所式は18日、現地で開かれた。大学や工事関係者、産学官連携事業の関係者ら約70人が出席。大学の研究成果を軸に、地域企業などと事業化をすすめる拠点の船出を祝った。

  施設は理工学部キャンパスの南側に立地し、鉄筋平屋建てで延床面積は803平方b。岩手大が持つ事業可能性の高い研究成果(シーズ)を軸に、参画企業と研究開発から実証までを行う施設として、文部科学省の地域科学技術実証拠点整備事業に採択され、整備した。事業費は5億円(うち建築費3億円、設備費2億円)。

  理論を組み立てる従来の共同研究と異なり、事業化一歩手前の「実証研究」に特化する。そのため、最新の分析機器などを導入し、現場スケールに近い実証研究を可能としている。また、研究室と企業による1対1の連携だけでなく、研究室と複数の企業といった1対複数、複数の研究室と複数の企業といった複数対複数の連携も推進する。

  開所時点では全7室のうち3室に▽分子接合▽視覚再建▽RSP(ロボット・センシング・プラズマ)による地域基幹産業の革新の研究設備が設置済み。1室は会議室としての活用が決定しており、今後は空室となっている3室について企業の入居などを呼び掛ける。

  実際の取り組みでは地元企業のみならず、公設試験場や産業振興機関他大学などとも連携を深める。将来的には社会的インパクトを有する技術・研究の事業化を促進することで地域の雇用を生み出すなど、地方創生、被災地復興に資することも目標としている。

  開所式で岩渕学長は「今までの共同研究ではモデルを作った。これからは一つジャンプし、ものづくりに直結するよう、大学の知的財産、研究成果を世の中に生かしていくための施設とする。一緒に岩手の産業振興に貢献できたら」とあいさつ。

  県政策地域部科学ILC推進室の佐々木淳室長は「岩手の強みである産学官連携がつながる拠点。ぜひこの施設を活用し、岩手県の発展に寄与いただければ」と述べた。開所式後には、内覧会も開かれた。

     
  完成した銀河オープンラボ  
  完成した銀河オープンラボ
 

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