盛岡タイムス Web News   2018年   5月  24日 (木)

       

■ コンクリート打設10万立方メートル 堤体全体の44%に相当 簗川ダム建設工事 20年度完成へ施工順調

     
  工事関係者らが見守る中、バケットから投入されるコンクリート  
  工事関係者らが見守る中、バケットから投入されるコンクリート  


 簗川と根田茂川の合流地点に2020年度の完成を目指す、簗川ダム建設工事で、ダムの堤体部分を造るコンクリート打設が10万立方bに到達した。ダム堤体工事は、14年12月に始まり、17年4月から本格的なコンクリート打設を開始。現在の進捗(しんちょく)率は、全体打設量22・8万立方bの44%で、順調に作業が進んでいる。盛岡市川目地内の建設現場で23日、工事を請け負う清水建設・鴻池組・平野組特定共同企業体主催の10万立方b到達記念打設が行われ、関係者が工事の節目を祝った。

  ダムの堤体上で行われた到達記念打設には、簗川ダム建設事務所、工事関係者約70人が出席した。バケットの移動を知らせる音楽が鳴る中、ダムを建設する谷をまたぐように設置されたクレーン付きのケーブルにつるされたバケットが関係者の頭上を通過。「バケット開放」の合図とともに、開いたバケット下部から堤体に勢いよくコンクリートが投入された。同建設事務所の田川啓司所長の「10万立方b打設万歳」の掛け声で、参加者全員で万歳を三唱した。

  簗川ダムは、水圧をダムの重量で受け止める重力式コンクリートダム。堤高77・2b、堤頂長249b、常時満水位は279・2bで、総貯水容量は県土整備部が造った県内のダムでは最大の1910万立方bとなる。

  14年12月から始まった工事は、19年8月で堤体本体の工事が終了し、20年10月には徐々に水をためダムがどのような挙動を示すかを確認する試験湛水を行い、終了後に完成となる。

     
  コンクリート打設が10万立方bに到達した簗川ダム建設工事  
  コンクリート打設が10万立方bに到達した簗川ダム建設工事  

  ダムが完成すると、洪水調整による簗川下流域の水害被害の軽減、既得取水の安定化など流水の正常な機能の維持、同市や矢巾町の水道用水の確保、県企業局によるダム放流水を活用した水力発電などの効果が期待できる。特にも洪水調整では、片岡橋付近でダム建設後は約2bの水位減少が見込まれる。

  田川所長は「工事はこれまで順調に進み、44%まで達成した。堤体コンクリートの打設は今年は11月末までの予定。冬季間の中断を挟み、来春に再開し、夏頃までの長期の工事になるが、安全対策に十分注意をしながら進行管理をして事故のないように工事を進めたい。20年の完成目指し、工程に沿って引き続きやっていきたい」と話した。


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