盛岡タイムス Web News   2018年   5月  30日 (水)

       

■  東北絆まつり盛岡で2、3日 迫力のさんさで歓待 パレードで15団体一つに 本番に向け練習に汗


     
  パレードに向けて総合練習会で隊列の間隔などを調整する参加者(20日、盛岡タカヤアリーナ)  
  パレードに向けて総合練習会で隊列の間隔などを調整する参加者(20日、盛岡タカヤアリーナ)
 

 6月2、3日開催の東北絆まつり2018へ、本県のまつりを代表して参加する盛岡さんさ踊り。パレードには5月22日現在、踊り手193人、太鼓230人、笛20人、歌い手・鈎手8人、役員・随行20人の計471人が参加予定。希望郷いわて国体・大会に次ぐ規模となるさんさ踊り集団が、「サッコラ チョイワヤッセ」の掛け声とともに、太鼓や笛の音色を響かせ、盛岡の初夏を熱く彩る。
 
 パレードの中心になるのは、さんさ踊り振興協議会(浅沼久志会長)で15団体が参加する。団体によっては普段は7色の腰帯を使用しているところもあるが、今回は各団体が5色に統一して臨む。各地域の伝統さんさ踊りに取り組んでいる各団体だが、パレードでは統一さんさ踊りを披露する。統一さんさは、41年前に盛岡さんさ踊りが始まったときに創作した踊りで、市民が誰でも簡単に踊れ、太鼓をたたける曲にして市民総参加にしようと創作したもの。今回はこのうち、七夕くずし、栄夜差踊り、福呼踊りの各演目を踊る。

  本番に向けて、20、27日には盛岡市本宮の盛岡タカヤアリーナで、ミスさんさ踊り、太鼓連などを含めた総合練習会が行われた。ミスさんさ踊りと太鼓連の第1陣、同協議会を二つに分けた第2陣、第3陣と時間帯を区切って、隊列の間隔などを調整した。さんさ踊りは、人数が多くなればなるほど、合わせて踊るのが難しくなる。特にも地元開催の今回は大規模。前回の六魂祭では、間隔が開き過ぎ、演技を止めて走ってしまったところがあった。今回は万が一、間隔が開いても早足さんさで追いつけるように練習を重ねる。

  浅沼会長(68)は「今までの東北六魂祭、昨年の仙台の東北絆まつりでも、地域住民や観客から聞こえてくるのは、さんさ踊りが一番良かったという声。それに恥じないように、いつやってもそう思ってもらえるような踊りを見せ、さんさ踊りをPRできれば。振興協議会の350人、ミス連で息を合わせて立派な演技を披露したい。震災から7年がたち、かなり復興が進んでいると思うが、沿岸では人口減少などの問題もある。そういう中で、東北、岩手は頑張っているぞということを、さんさを通じて見せる機会になれば」と意気込む。

     
   東北絆まつりで披露する統一さんさを練習する山岸さんさ踊り保存会(21日、山岸地区活動センター)  
   東北絆まつりで披露する統一さんさを練習する山岸さんさ踊り保存会(21日、山岸地区活動センター)
 


  ■山岸さんさ踊り保存会

  さんさ踊り振興協議会の加盟団体、山岸さんさ踊り保存会(高野文則会長)からは、約40人が東北絆まつりのパレードに参加する。同保存会は、1976年8月に結成し、現在は山岸地区だけでなく市内全域に約80人の会員がいる。今月21日に山岸地区活動センターで行われた練習会には、子どもたちも含め約70人が参加し、伝統さんさや統一さんさを練習した。

  第25代ミスさんさ踊りでもある同保存会の太鼓リーダー、吉田紘子さん(39)は「保存会では、普段は伝統さんさ踊りを中心に練習しているが、盛岡の統一さんさを全国の皆さんに見ていただくため、統一さんさ踊りの練習を会でも中心に続けている」と話す。隊列の人数が増えれば、一人ひとりが個性を消して一本の木ではなく、太鼓のバチを上げる角度や声、笑顔を整え、森としてきれいにそろえる必要があるという。

  東北六魂祭時代から東北6県を回り、さんさ踊りを披露してきた吉田さん。「来ていただく沿道のお客さんがすごい声援を送ってくれる。その声援をすごい近くで感じられるのが絆まつり。沿道との距離が近く、声援をもらうことで自然に笑顔になり、楽しい踊りができると思う。さんさと聞いていまだにピンとこない人が多い中、東北六魂祭からつながる東北6県のまつりを集めた東北絆まつりは、さんさ踊りをPRできるという意味でいい機会」と本番を楽しみにする。

  高野会長(64)は「皆さんに感動を与えられるようなきちんとした踊りを披露したい。東北六魂祭から絆まつりになって2回目。来てくれる方に東北全体が元気にやっているということを伝えながら、迫力あるさんさ踊りを披露したい」と話している。


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