盛岡タイムス Web News   2018年   6月  5日 (火)

       

■  盛岡情報ビ専門学校生 目指せ!株式会社登記 経営スキル 実践で習得 モリジョビストア 30日よ市でデビュー


     
  鷹觜社長(右)の進行で、初出店の計画を練る学生たち  
  鷹觜社長(右)の進行で、初出店の計画を練る学生たち
 

 盛岡情報ビジネス専門学校(盛岡市中央通)会計ビジネス科2年生全18人で経営する仮想会社、モリジョビストア(鷹觜望生社長)が30日、始動する。会計と経理の実践力向上を目的に、授業内で同社を設立。あまり知られていない岩手の良品を、地元の人におしゃれに広める¥ャ売会社として、地場産品の物産店「モリジョビストア」を同日の材木町よ市に初出店する。出店を重ねて収益と資金を確保し、ゆくゆくは本物の株式会社を立ち上げ、販売店も構える構想だ。(飯森歩)

  昨年7月から、同科2年のカリキュラムに「会社設立」の授業を開設。昨年の2年生が立てた事業計画を、現2年生が引き継いだ。

  一般的な会社のように社長と副社長を置き、営業・企画・経理の3部門を組織内に配置。小売店を運営する企業として、市場調査から商品企画、仕入れ交渉、帳簿作成、店舗のレイアウト設計、集客活動、実際の店舗運営まで全て学生たちで進めている。

  取り扱う商品のコンセプトを「御しゃんてゐ☆いわて」とし、おしゃれで珍しい県産品を各自で探して使い心地を確かめ、お薦めの商品を発表し合った。消費者目線で良いと感じた品に絞り、その販売企業と直接交渉。県内の食品、工芸品、衣料品など約100品を調達できる環境を整えた。原価計算や在庫管理をまとめる帳簿、仕入れ先と交わす委託販売契約書まで作成し、利幅もしっかり設定。今年度中に新たに40社と交渉し、販売品目を広げる考えだ。

  店舗のテーマは「縁日のように気軽に立ち寄れ、また来たいと思う店」。笑顔の対応、商品ポップの掲示、ビニールプールでの飲み物販売など、接客から陳列方法まで綿密にプランを立てた。災害、盗難、クレーム、釣り銭や発注のミスなど、さまざまなアクシデントを想定した対応策も作成。仮説や実際に起こった問題をリスク管理表にまとめ、マニュアル化する予定だ。

  出店先は、県内外の人が集まる市内のさまざまなスポットを検討し、中心地の活性化に寄与できると「よ市」に決定。今回の実施状況から次の開催場所を練る。4日にフェイスブックとツイッターに「モリジョビストア」専用ページを開設し、広報を始めた。

  鷹觜社長(20)は「1年の時に学んだ簿記の仕組みを、実体験で学んでいる感覚。来店数、客層、売れ筋品からどんな人が何を買うのかを探り、次の開催に生かしたい」と意欲を語った。

  帷子勝洋副社長(19)は「ものを販売するやりがいや苦労、利益の大切さを学べている。社会人に必要なスキルが身に付きそうだ」と話していた。この授業では「個々に責任を持って行動」「ほうれんそう(報告・連絡・相談)の徹底」「定期的な情報共有」といった社会人の基本姿勢も実践している。

  将来、十分な収益を確保できたら株式会社として登記し、学生が運営する週末限定の店舗を構える。校内の複数の科とも連携してホームページ作成からネット販売、パッケージデザインまで手掛ける会社に成長させる事業計画も立てている。

  キャリア支援課の及川源太教員は「現場や経営に資格を生かせる人材が、企業の即戦力となる。この授業から経営に必要な力を備えて、企業に選ばれる人材になってほしい」と望んだ。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします