盛岡タイムス Web News   2018年   6月  13日 (水)

       

■  女性に大人気 給油の間にお洗濯 全国初、新形態のスタンド開設 盛岡市のムラタ セルフ黒川サービスステーション


     
  女性に人気のクリーニング、コインランドリー併設の給油所  
  女性に人気のクリーニング、コインランドリー併設の給油所
 

 国道396号沿いにある盛岡市黒川のガソリンスタンド「セルフ黒川サービスステーション」が、全国初のクリーニング店・コインランドリー併設給油所として話題を呼んでいる。同市本宮の燃料販売業、ムラタ(村田和士社長)が、生活の利便性を高める「便利ステーション」として2月1日に開設。周辺住民、女性に支持されるサービスから、地域のインフラ拠点としての経営強化を図り、人口減などを背景に社会問題化している「給油所過疎化」に歯止めをかける。

 1977年から続けたフルサービスの給油所を、セルフサービスに転換。クリーニング店「ホワイト急便」、「スーパーコインランドリー」を、元の待合スペースに開設した。給油用のカード「まいどプラス」とクリーニングサービスを連動させ、同カードクレジット払いであれば、洋服のクリーニング代を半額にする(ワイシャツや特殊品を除く)。靴や布団などの洗濯ができるコインランドリーもあるため、来店者の8割を女性が占めている。

  周辺の農業者の利用が多いことから、トラクター用の混合ガソリンの配合、携行缶への給油も、専任の資格者を配置して提供。トラックの往来が多いエリアで、パンク修理の依頼が多かったため、パンク修理も3月に再開した。

  同給油所は長年、周辺住民らに支持されていたが、電気自動車や燃料効率の高い自動車の普及、セルフサービス給油所の増加などを受け、売り上げが20年でほぼ半減。需要減が今後加速すると予測し、閉店の方針を進めていた。しかし、昨年具体化した近くの徳田橋の架け替え計画から、交通量の増加を見込めると見て継続を決定。橋の架け替えに伴う道路拡幅で、譲渡した敷地の売却金400万円を元手に、新形態の給油所を開設することにした。

  身近な洗濯を店舗の軸としたのは「地元の人に必要とされる商売しか将来残らない」という村田社長の考えから。クリーニングはフランチャイズ店として同社で経営し、コインランドリーは専門運営会社が管理している。前例にない店舗のため消防法の許可に時間を要したが、クリーニングとコインランドリーの収益で、前身の給油所時代の利益を確保できている。

  村田社長(46)は「給油所は地域のインフラ拠点として重要な役割を持つ。その存続には、地域住民が必要とする独自のサービスが必要」と述べ「経営理念の『人とつながりを重んじ、地域が求める未来の価値を提供します』通り、地域になくてはならないサービスを提供したい」と語った。

  同店(同市黒川22の13の2)は午前6時から午後8時まで(日曜・祝日は同7時まで)。7月1日から「まいどプラス」カード入会キャンペーンを実施する。


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