盛岡タイムス Web News   2018年   6月  16日 (土)

       

■ 〈体感思観〉 編集局 泉山圭 絆まつりの課題を今後に


 東北6県の祭りを集めて今月2、3日に開催された東北絆まつり。盛岡の最高気温が30度に迫る気温となるなど、好天にも恵まれ、主催者発表の来場者は目標を上回る30万3千人に上った。私は2日間とも、取材でパレードが行われた沿道脇に陣取り、カメラを構えた。恥ずかしながら他県の祭りはテレビで見たことはあっても、実際に足を運んで見物したことはない。間近に各県を代表する祭りがパレードする姿は、迫力があった。

  特に印象深かったのは、秋田竿燈(かんとう)まつり。竹を継ぎ足しながら、長さを伸ばしていく竿燈は高さ15b、重さ50`にもなるという。沿道の観客のすぐ脇まで、差し手と呼ばれる竿燈を持つ人が近付く。手で支えるだけでなく、頭や腰などに竿燈を載せて絶妙なバランスを取る様子に大きな拍手が送られた。日中でもこれほどの迫力があるのに、夜に明かりのともった竿燈はさぞかしきれいだろうと感じた。

  本県の盛岡さんさ踊りも約450人の隊列を組んでの踊りは圧巻だった。事前に、盛岡タカヤアリーナでの総合練習会、山岸さんさ踊り保存会の地域での練習の様子も取材させてもらった。練習の姿は、もちろん真剣そのものだが、暑い中にもかかわらず、パレードの際の表情はどの参加者も何とも楽しそうで、一層輝いて見えた。パレードの復路で、青森ねぶた祭、仙台すずめ踊りなど他の団体の参加者から踊りを教わりながら交流を深める姿も東北絆まつりならではの光景だった。

  大成功に終わった祭りの一方で、課題となる部分も垣間見えた。盛岡市、滝沢市の3カ所に開設された一般車臨時駐車場の利用だ。1日当たり2千台以上が駐車できるスペースを確保したものの、2日間の利用は480台にとどまった。

  PR不足はもちろん、利用にコンビニエンスストアでの事前申し込みが必要だったこと、各駐車場からパレード会場周辺までのシャトルバスを含めた料金ながら1日1台約3千円の駐車料金も割高のイメージで利用が伸びなかった要因の一つ。急きょ、事前申し込みなしで当日の駐車も可能としたが、今後の工夫が必要な点と言える。


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