盛岡タイムス Web News   2018年   6月  20日 (水)

       

■  未来創造する人材 地域見据え実学・実践 県立大が創立20周年式典 教育・研究の拠点が節目


     
   開学20周年記念式典であいさつする県立大の鈴木厚人学長  
   開学20周年記念式典であいさつする県立大の鈴木厚人学長
 

 岩手県立大(鈴木厚人学長)の開学20周年記念式典が19日、滝沢市巣子の同大で開かれた。達増知事をはじめとする県の幹部や大学関係者、県内各高校の校長、在学生ら約400人が出席。実学・実践を中心とした教育・研究拠点のこれまでを振り返り、さらなる発展を願った。

  鈴木学長は式典で「開学20周年の節目に当たり、さらなる大学の改革に臨む。岩手県の知の拠点として、さらなる飛躍を遂げるべく努力を続ける」とあいさつ。遠藤達雄理事長は「今後も地域に根差した公立大学として、いわて創造人材の育成と地域の未来創造に貢献する大学として取り組む」と述べた。

  達増知事は「県立大には進取の気性に富み、グローバルな視点で考え、地域に密着して行動できる人材を育成する場として大いに期待している」と告辞した。国際交流協定を結ぶ国外の大学を代表し、台湾朝陽科技大學のチェン・タオミン学長が「プロジェクトを継続実行していく中で、双方の大学間の共同研究と教育においてより多くの相互利益を生み出すと確信している」とスピーチした。

  式典では、大学の開学から20年の歩みを紹介する映像や、国際交流協定を結ぶ大学からのメッセージも紹介された。式典に続いて開かれた記念講演会では、「岩手県立大学に期待するもの」と題し、達増知事や岩手経済同友会代表幹事の高橋真裕氏らが意見を交換した。

  同大は1998年に開学。「『自然』『科学』『人間』が調和した新たな時代を創造することを願い、人間性豊かな社会の形成に寄与する、深い知性と豊かな感性を備え高度な専門性を身に着けた自律的な人間の育成する大学を目指す」を理念に掲げている。開学以来、これまでに4年制4学部、大学院4研究科、盛岡と宮古の短期大学部を合わせ、約1万2千人の卒業生を輩出。2017年度卒業生の就職内定率は4年生学部で平均97・2%と高い水準で、卒業生は県内を中心とした各分野で活躍している。

  また、東日本大震災の発生後は多くの学生がボランティアとして沿岸被災地を訪問。現在もさまざまな形で復興支援に尽力してる。

  県立大では創立20周年の記念事業として、16年度に「未来創造基金」を設立。岩手の未来を担う人材育成と地域貢献の実践に活用するもので、17年度末の時点で147の個人・団体から1300万円の寄付が寄せられている。


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