盛岡タイムス Web News   2018年   7月  5日 (木)

       

■  安全確保に対応急ぐ ブロック塀など点検で盛岡市教委 市立小中8校で不適 撤去、補修など方法検討 学校も立ち入り制限など


     
  ひび割れのあるブロック塀の状態を確認する仁王小の田代副校長  
  ひび割れのあるブロック塀の状態を確認する仁王小の田代副校長
 

 盛岡市教委は市立の小中学校8校で建築基準法の現行基準に適合しないブロック塀などが確認されたことを踏まえ、これらの構造物について、撤去や補修など点検結果に基づいた対応方針を検討する。学校現場でも、周囲への立ち入りを制限するなど、児童生徒の安全を確保するための対応を進めている。

  6月18日の大阪北部地震では、学校管理下にあるブロック塀が倒壊し、小学4年の女児が下敷きとなり亡くなった。市教委ではこの事案を受け、全市立小中学校と幼稚園、市立高校に対し同月19日付で鉄筋のないブロック塀などの有無を照会していた。

  21日までに小学校5校、中学校3校で計31のブロック塀や石積みの校門、記念碑などがあると回答があった。点検の結果、全てが現行の建築基準法に適合していなかった。ひび割れや高さの超過、控え壁の不設置が要因という。

  市教委の大澤浩総務課長は「盛岡で大阪同様の事態が起きないとは言い切れない。ブロック塀は基本的に撤去となる。記念碑や校門などは学校と協議し、速やかに対応を決めたい」と話す。

  ブロック塀などが確認された学校では、児童生徒への注意喚起など対応に取り組んでいる。市立仁王小(仁昌寺真一校長、児童413人)は校舎の南側、学校の敷地と隣家の境界にあるブロック塀(最大高1・20b、幅54・01b)の一部にひび割れが確認された。ブロック塀の設置年は不明。ブロック塀に児童が近づかないよう、周囲にロープを張り立ち入りを制限している。田代航副校長は「基準に適合していないものがあるのは良くない。学校は子どもの生命が第一。市教委と協議し、適切に対応したい」と話す。

  市立河南中(岩崎雅司校長、生徒418人)の校庭にも、ひびの入ったブロック塀(最大高2・13b、幅3・79b)があった。かつては記念碑として校歌を記していたもの。今年春の時点で倒壊の危険があるとして市教委に報告済み。報告とあわせて生徒が立ち入らないようロープで囲んでおり、今後早期に解体に着手する。岩崎校長は「できる限り早く解体したい。引き続き安全第一で学校を運営したい」と話した。

     
  高さが基準を超えた石積みの校門を示す飯岡中の菊池校長  
  高さが基準を超えた石積みの校門を示す飯岡中の菊池校長
 


  市立飯岡中(菊池敏宏校長、生徒205人)は、1965(昭和40)年設置の石積みの校門2基が高さ基準(1・20b)を超える1・40bで設置されていた。注意喚起のため、3日の全校集会で生徒に近づかないよう指導した他、保護者向けの文書も発出。同日開催の地域懇談会で、地域の民生委員や学校関係者に対し校門の現状を伝えた。菊池校長は「傾きやひび割れはなく、人が日常的に歩行する場所ではないが、念のため生徒、地域の方に近づかないよう周知した。あとは市教委と連携し、生徒のために適切な対応を行いたい」と話す。

  今回の調査対象は、学校施設内にあるブロック塀。通学路にあるブロック塀などは多くが民間所有であることから、市の建築指導課が中心となって調査、指導を行う。登下校中の児童生徒の安全確保について、大澤課長は「児童生徒には、地震などが起きた際にブロック塀に近づかないよう注意喚起することを求める文書を各学校に発出している。今後も引き続き注意を呼び掛ける方針だ」と話した。

  県ではブロック塀の安全点検について、公式ホームページにチェックポイントなどを掲載。安全点検の結果、危険性が確認された場合は速やかに付近の通行者への注意喚起を行うなどしたうえで、適切な補修や撤去などの対策を行うよう呼び掛けている。


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