盛岡タイムス Web News   2018年   7月  11日 (水)

       

■  SAVE IWATE 盛岡在住者の手記刊行へ 残したい記録伝えたい記憶 執筆希望の被災者 斎藤純さんが添削指導


     
  7日にプラザおでってで開かれた事前指導会。斎藤純さんがアドバイス  
  7日にプラザおでってで開かれた事前指導会。斎藤純さんがアドバイス
 

 東日本大震災の被災者支援に取り組む盛岡市のSAVE IWATE(寺井良夫代表理事)は同市と協働で、盛岡に暮らす被災者の手記集を刊行する「残したい記録 伝えたい記憶」プロジェクトを開始した。被災者から手記執筆希望者を募集。前もりおか復興支援センター長で小説家の斎藤純さん(61)が添削指導し、書き慣れていない人でもまとまった体験談が執筆できるよう支援する。一人ひとりの体験や思いを文章に残すことで、貴重な教訓を次世代に引き継ぐ。

  執筆者の募集には19人が応募。第1回目の事前指導が7日、盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでってであり、斎藤さんが体験談を書く上での心構えや原稿用紙の使い方を説明した。

  「東日本大震災はたくさんの記録映像が残ったが、それだけでは伝わらない。皆さんが、その時、どう思い、どう行動したか。自然災害の重みと同じぐらい一人ひとりの体験には重みがある」と斎藤さん。上手に書くことを意識する必要はないが、体験した事実を自分の言葉で書くことや書いたことに対しては責任を持つことなどをアドバイスした。

  震災をきっかけに陸前高田市から盛岡市に移り、夫と鍼灸治療院を営む同市緑が丘の佐藤典子さん(63)は「これまでの体験を文章に残すいい機会。頑張って挑戦したい」と意欲を燃やしていた。

  2回の事前指導の後、手記の執筆に取りかかってもらい、9月中に添削指導。10月から2月にかけSAVE IWATEのスタッフらが校正、編集する。刊行は3月の予定で千部作成。盛岡市内の小中学校や高校、公立図書館、希望者に無料で配布する。執筆者の中から講演活動に協力できる人がいれば「盛岡在住の震災語り部」として市民に体験を語り継いでもらう機会も設ける。

  SAVE IWATE事務局の金野万里・もりおか復興支援センター長は「震災から7年が経過し、今だから書けるというものもあると思う。大切な記憶を共有し、忘れずに心に留めていくための指針としていきたい」と話した。


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