盛岡タイムス Web News   2018年   9月  22日 (土)

       

■ ピアニストの村上与志也さん 弱者に寄り添う音楽を 発売コンサート23日 CD「なないろのきぼう」自主制作


 

     
  オリジナルCD「なないろのきぼう」を発売する村上与志也さん  
  オリジナルCD「なないろのきぼう」を発売する村上与志也さん
 

 意図した手指の動きができなくなるジストニアなど病と向き合いながら、演奏活動を続けるピアニストの村上与志也さん(39)=盛岡市上田=は、自ら作曲し演奏した作品を収めたオリジナルCDを発売する。音楽を通して弱い立場の人に寄り添い、心や生活の豊かさを共有していきたいという。盛岡市上田公民館で23日に開かれる「暮らしの保健室もりおか」の市民公開講座で、CD発売を記念したミニコンサートを開く。

  制作したCDは「なないろのきぼう」。専任ピアニストを務める、なないろのとびら診療所(盛岡市仙北2丁目)に併設して開かれている暮らしの保健室もりおかをテーマにした「こころの故郷」、実らぬ恋の切なさと希望を表現した「初恋」など8曲を収めた。

  東京都出身の村上さんは米国のジェームス・マディソン大学ピアノ演奏家コースに留学中だった20歳の時、「ピアニストけいれん」と呼ばれる局所性ジストニアを発症。その後、躁(そう)病と抑うつの病相を循環する「双極性障害」にも苦しめられ、しばらくは人前でピアノを弾くのを控えていた。

  両親が暮らす盛岡で自身と向き合う中、5年ほど前、市保護庭園の一ノ倉邸で演奏。これをきっかけに、ピアノの勉強を再開し、少しずつ自信を取り戻した。速いテンポや高難度なテクニックが求められる曲の演奏は難しいが、「それなら、気持ちを込めて自分で弾ける範囲の曲を作ろう」と思うようになったという。8曲は、それぞれ違った表情を見せ、困難な状況の中に明るい光が差し込むような優しい旋律が印象的だ。

  「若い頃のように勢いのある演奏はできなくても年を重ね、いろいろな経験をした分だけ味わいのある演奏ができる。音楽を通して生きた証しを残したい。社会的に弱い立場にある人とのつながりを大切にしていきたい」と村上さん。高齢者施設などでも積極的に演奏していきたいと意欲を燃やす。

  オリジナルCD「なないろのきぼう」(定価1800円税別)は300枚制作。来月から善隣館書店などで販売予定。CDに関する問い合わせは、電子メールyoshiyamurakami41@gmail.com

  暮らしの保健室もりおかの市民公開講座は23日午後1時半から同3時半まで。第一部が村上さんによるピアノミニコンサート「心に輝く!星たちのワルツ」。第2部が元めんこいテレビアナウンサーで現在フリーアナウンサーの落合昭彦さんの特別講演「もう方言なんて言わせない!岩手言葉の奥深さと魅力」。参加費1500円。公開講座に関する問い合わせは、同保健室の及川さん(電話07020181007)へ。

 


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