盛岡タイムス Web News   2018年   9月  30日 (日)

       

■  矢巾町 地場の誇りで粋なコク 水道事業の包括協定から 横浜ビールと提携「YB」開発


     
  お披露目された、矢巾町のクラフトビール「YB」  
  お披露目された、矢巾町のクラフトビール「YB」
 

 矢巾町では、横浜ビール(太田久士社長)=横浜市=と提携して町の新たな名物とすべく、クラフトビール「YB(ワイビー)」を開発した。町では横浜市と水道事業の包括協定を結んでおり、それが開発のきっかけ。町、盛岡市内の飲食店での販売を手始めに、小売店での提供も可能な醸造量を確保しながら、矢巾らしい地ビールとして育てていく。

  当初、町の水を醸造に使う計画もあったが、横浜市への輸送が困難なことから断念。一方で、ビール開発にあたり太田社長が自ら町を訪問し、役場関係者や農家を中心とした町民と懇談し、矢巾のビール醸造へ構想を膨らませた。

  YBは小麦を使った「ヴァイツェン」。一方で一般的なヴァイツェンとは異なり、すっきりと柔らかい味わいに仕上げたことが特徴という。地場の物を素材に使い開発することはよくあるが、町民が「かっこいい」と思える味わいを目指した。

  太田社長は町の印象やビール作りへのこだわりについて「矢巾へ行き、町の人と話す中で、自分たちの町を自慢に思い、センスがあるものを求めていることを感じた。ただビールを作ることは簡単だが、町の人が誇りを持てるものを作りたいと思った。町のビールとして、誇りに思ってもらえるような存在になればうれしい」と思いを語った。

  YBは、今月下旬に盛岡市内で行われた地産地消イベント「矢巾の恵みを味わう夕べ」でお披露目となった。来場した米倉初夫さん(72)は「ビールはあまり飲まないが、飲みやすい。女性に好まれるような味なのでは」と話していた。

  現在は数量限定での流通で小売店での取り扱いはない。同市中心部の各ホテル、同市大通のサンキッチン、クラフトキッチンなど。町内では矢幅駅前のアリラン、ゆちおか、南矢幅のあかり、西徳田の俺のじゃじゃなど。将来的には、小売店でも他の地ビール会社と同等の価格帯での販売を視野に入れている。

  高橋昌造町長は「くせがなく、地ビールとは思えないような洗練された味わいに仕上がっている。(市場で)勝負できる。県内に広く販売し、矢巾のビールとしてPRしていきたい」と述べた。


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