盛岡タイムス Web News   2018年   10月  11日 (木)

       

■  泊まれるビアバー「ROCKY INN」 八幡平市 安比高原ペンションビレッジ 庭でクラフトビールとBBQ 新産業生まれる場にも


     
  イベント会場になる巨大フロアを自慢する大滝社長  
  イベント会場になる巨大フロアを自慢する大滝社長
 

 泊まれるビアバー「ROCKY INN(ロッキーイン)」が8月、八幡平市の安比高原ペンションビレッジ内にオープンした。安比高原リゾート運営会社に勤めた経験を持ち、県産業創造アドバイザーとして活躍しているエムシィアール(埼玉県)の大滝克美社長(52)が、30年続くペンションをリニューアル。クラフトビールとバーベキュー(BBQ)を、ロッジ風の建物と広い庭で堪能できる宿泊施設にした。多様なイベントから宿泊客以外の大勢を呼び込み、人のつながり、新産業が生まれる場にしたい考え。

  地下1階、地上2階の建物で、「ビアバーにぴったり」の山小屋風の内装。最大44人泊まれる11部屋の他、大きな暖炉周り8席、テーブル40席、立ち飲みカウンターを備えたレストランスペース、バーカウンターがある。

  売りは、クラフトビールとBBQ。常陸野ネストビール、よなよなエールなど国内の15種類をそろえ、BBQでは県産の牛・豚・鶏、市内の産直や農家から仕入れた野菜などを提供する。大滝社長が伝統工芸と木材好きなことから、BBQには南部鉄器のグリルを使用。スギの角材で自作した長さ4bの巨大立ち飲みカウンターで気軽な交流を促し、1千平方bある広大な芝生の庭では、夏場キャンプが楽しめる。

  これまでは、建物のオーナーがペンションを経営していたが、雨漏りや暖房設備などの修繕を機に、運営を譲り渡すことを決めた。大滝社長の友人が受け継ぐ予定だったが、オープン2カ月前になって断念。安比高原で6年ほど働いた経験から事業コンセプトの立案などを手伝っていた大滝社長が、急きょ継ぐことになった。

  「コンサルティングの仕事をする中で、自分で考えた事業を自分の手で実践する機会をずっと探っていた。第2の古里の安比高原でそのチャンスが巡り、運命だと思った」と大滝社長は振り返る。

  県の産業創造アドバイザーを11年間務めていることから、「食を中心に人が集う場」がコンセプト。誰もが気軽に利用できるビアバーを目玉にした宿泊施設を8月3日にオープンさせた。夏場に多く訪れた県内の家族連れからは、ビールを飲みながら自然の中でゆっくり過ごせると好評だったという。本格スキーシーズンとなる冬場は、インバウンド(訪日外国人)も呼び込む。

     
  BBQやキャンプが広い芝生で楽しめるロッキーイン  
  BBQやキャンプが広い芝生で楽しめるロッキーイン
 


  大滝社長は「人との深い絆を大切にする岩手で事業を始めることができ、とてもうれしい。新しい発想やサービスが生まれる会話にあふれ、たくさんの人がつながる場を目指す」と展望している。

  13日は、ジャズピアニストの馬場葉子さんを招いたジャズコンサート(1ドリンク付き当日券3500円)、28日には薪(まき)ストーブやチェーンソーの企業が出展し、薪割りや薪積みなどを楽しむ「安比の薪フェス」を開催する。

  大滝社長は新潟県村上市生まれ。東北大工学部建築学科を卒業し、リクルートグループに入社。スキー場来場者が1シーズン150万人ほどだった1991年に、安比高原リゾートなどを運営する安比総合開発(当時)に出向、転籍した。97年に退職し、食品マーケティング・コンサルティング会社のエムシィアールを創業。2007年から務めている県産業創造アドバイザーでは盛岡広域フードネットワーク開設と運営、ラグビーW杯に向けた県の商品開発などを支援している。

  料金は、一部屋二人利用で一人6千円。人数に応じて料金が変わる。BBQは3千円〜、クラフトビールは390円〜。予約は、大滝社長(携帯090―9030―1314)かメールappirockyinn@gmail.com。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします