盛岡タイムス Web News   2018年   11月  8日 (木)

       

■  早期再開へ一丸を確認 取りやめ発表から一夜明け 岩手競馬 調騎会ら集まり協議


     
  開催取りやめ発表から一夜明け、静まりかえる盛岡競馬場  
  開催取りやめ発表から一夜明け、静まりかえる盛岡競馬場
 

 県競馬組合(管理者・達増知事)によるレース開催の当面取りやめ発表から一夜明けた7日午前、盛岡市新庄の盛岡競馬場で、県調騎会(瀬戸幸一会長)関係者を集めた訓示会が行われた。盛岡、水沢競馬場の調教師、騎手らがレース再開と信頼回復に向けて一丸となって取り組むことを確認した。ただ、監視体制の増強は現実的に難しい側面もある。取りやめ長期化による競走馬流出の懸念もささやかれる。現状打開への道は険しい。

 訓示会は、内宮明俊常勤副管理者が調騎会メンバーを集めて行う。今回は3頭目の禁止薬物陽性反応馬発生を受け、招集された。1、2頭目の発生直後も行われた。盛岡、水沢から調教師、騎手の他、県厩務(きゅうむ)員会から佐々木剛会長も同席し、約60人が出席した。

  瀬戸会長によると、監視体制に関しては陽性馬発生を受け、先月調教師らで実施した厩舎巡回を、頻度を増やして継続することを確認した。

  ただ、6日の会見で示された厩舎スタッフ泊まり込みによる自衛強化に関しては「理解できる」としながらも、厩舎の老朽化などで寝泊まりできる状況になく、それぞれ施錠の徹底で代替する考え。

  1頭ずつ管理日誌を付け、飼料や獣医師の処置などについて細かく記録することも確認された。

  瀬戸会長は「なんとか体制を整え、再開にこぎ着けたい。3日間の開催中止は仕方がない」と前を向く。

  一方で「現時点で再開のめどが立たず、馬の流出が怖い。東日本大震災時は(再開前後で)大変だった。ようやく順調に仕事ができると思った矢先、(厩務員ら)人手不足を考えるべき時に、それどころでなくなった。調教師が営業をしないと馬を確保できないのに」と困惑していた。

  度重なる陽性馬発生に対して、被害者として刑事告発・被害届けも検討されている。6日の会見前には調騎会、厩務員会と県馬主会、組合の4者で話し合いの場が持たれ、その席で2頭続けて陽性馬が発生した水沢競馬場の高橋純厩舎が告発を検討していることが報告された。

  しかし、厩舎単位では負担が大きく、実際には難しい。このため調騎会として対応可能か、組合も交え今後議論になる余地がある。7日の訓示会では議題にならなかった。

  「自主的中止後に4頭目が発生すれば、競馬廃止に近付くのではないか」と懸念を口にする競馬関係者もいる。

  早期の再開、再発防止の徹底には原因究明も不可欠だ。


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