盛岡タイムス Web News   2019年    1月   1日 (火)

       

■  どう描くまちの未来=@岩手医大附属病院 9月移転 内丸跡地2f活用は 矢巾町の土地利用は @人口は1万人規模


     
  9月21日の開設へ矢巾町で整備の進む岩手医科大の新附属病院(先月9日撮影)  
  9月21日の開設へ矢巾町で整備の進む岩手医科大の新附属病院(先月9日撮影)
 

 岩手医科大は9月21日、矢巾町藤沢地内に新附属病院を開設する。2002年の総合移転整備計画の決定から17年、事業は最終局面を迎える。移転後の盛岡市内丸には高度外来機能を持った50床の仮称・内丸メディカルセンターが整備され、当面は現附属病院が活用される。その後、建物はほぼ解体され、2fの跡地活用は県や盛岡市、盛岡商工会議所の4者で検討中だ。移転先の矢巾町、跡地の盛岡市は合わせて約1万人規模の人口移動を伴い周辺環境が激変する。それぞれの将来像は固まっておらず、期待や不安が交錯する。移動距離は13`離れるが、同じ盛岡広域エリア。「まちの未来(かたち)」はどうあるべきか。議論は始まっている。(特別取材班)

  矢巾町への移転事業前から、盛岡市内丸地区の空洞化、関係する人口の減少を懸念する声が出ていた。

  岩手医大企画部総合移転計画事務室によると、1日平均の利用者数は矢巾キャンパスで授業開始後の14年7月現在、内丸地区約8600人に対して矢巾町2110人。合計1万710人が活動人口とされている。

  内丸地区の内訳は1166床ある現附属病院の入院・外来の患者、付き添い・見舞いが計約3千人、学生が460人、教職員と臨時・派遣職員らで約2600人。取引関係者が2500人と推定される。

  これに対して矢巾町は、教職員と臨時・派遣で360人、学生が1650人、取引関係者が100人。

  9月に移転すると、内丸地区と矢巾町の活動人口は逆転すると想定されている。

  内丸地区は内丸メディカルセンターとして50床になるが、外来患者は約1千人と移転前の半分程度と見込まれる。慢性的な駐車場不足に伴う周辺の混雑が解消される一方、教職員や学生らの減少により、今度は関係者の駐車場に空きが出ると予想される。出前の他、ランチなどで学生客の多い飲食店も利用者の減少が気がかりだ。

  一方、矢巾町は1千床の新附属病院で入院・外来患者、付き添い・見舞いで約2700人、学生は約2千人規模となる。広い敷地で駐車場の面から来訪者の利便性は向上するが、飲食の場所やマイカー以外の利用者のための公共交通確保などが新たな課題になる。


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