盛岡タイムス Web News   2019年    1月   4日 (金)

       

■ HAIKUは世界の懸け橋 盛岡国際俳句大会 市制130年で8月開催 青邨の故郷に投句の輪

     
  盛岡中央公民館庭園にある盛岡市出身の俳人・山口青邨の句碑  
  盛岡中央公民館庭園にある盛岡市出身の俳人・山口青邨の句碑

 


  盛岡市は市制施行130周年を記念して2019年8月3、4日に盛岡国際俳句大会を開催する。国内では熊本市の「草枕」国際俳句大会、愛媛県松山市の瀬戸内・松山国際写真俳句コンテストなどがあるが、盛岡市での俳句の国際大会開催は初めて。同市は俳人・山口青邨の出身地でもあり、同市出身の新渡戸稲造、石川啄木なども俳句を詠んだとされる。大会開催を通じ、盛岡の魅力の再発見や文学に造詣の深い先人の顕彰につなげるほか、海外でも英単語を三行の詩で連ねる「HAIKU」として人気が高まっている俳句を通して盛岡の魅力を国内外に発信する。(泉山圭)

  大会は2日間の日程で開催し、1日目は約40人が参加して市内の観光地をめぐり俳句を詠む吟行ツアーを実施。2日目はアイーナで約500人が参加しての当日投句やゲストによる講演、事前投句の表彰などを行う。ゲスト講演の講師には、俳句甲子園の創設などに関わった夏井いつきさん、カナダの俳句協会「Haiku Canada」元会長のテリー・アン・カーターさんを迎える。句会ライブなど参加型の企画も検討している。

  大会は事前投句が日本語と英語の2部門、当日投句が日本語の1部門を設定。英語部門はHAIKUと呼ばれる音数制限に縛られない三行詩で、公式サイトの応募フォームから募集し、投句料は無料。日本語部門は、5・7・5の17音で詠む典型的な俳句で、専用応募用紙で投句し、事前投句が3句1組1千円(18歳以下無料)、当日投句が2句1組1千円(同)。事前投句の受け付けは、1月8日から5月7日まで。

  県俳句連盟会長で、大会の審査員も務める白濱一羊さん(60)は「現在も俳句ブームだが、平成最初のころに一度俳句ブームが起きたときには、すごく俳句人口が増えた。その後、俳句人気が減り、最近また俳句甲子園などでブームになっている。一方、俳句人口増加までの広がりがなく、俳句人口の減少と高齢化が最近の問題。今回は、高校生などにも広く募集するので、若い方々にも俳句に触れてもらういい機会。山口青邨という岩手、全国的に有名な俳人を、一般の方にも知ってもらう意味でもいい機会になる」と大会開催を歓迎する。

  市制施行130周年の節目の年に、芸術文化の盛んな盛岡で国際俳句大会を開催する意義は高い。

  市民部文化国際室の佐藤篤室長は「もともと盛岡は先人が培い、現在多くの皆さんが活動しているように非常に文化の香りが高く、素養が高い土地。市制施行130周年の節目の年になるので、先人が築いてきた盛岡を将来的に持続可能な都市としていくため、一つの切り口として国際俳句大会を開催し、盛岡の魅力や価値を国内外のより多くの方に感じてもらいたい。市では18年3月に定めた芸術文化推進指針の基本計画を現在策定しているところで、その中の一つとして将来的には芸術文化創造都市に近付けるよう、国際俳句大会がその一助になれば」と話した。


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