盛岡タイムス Web News   2019年    1月   6日 (日)

       

■ 宝船の競り 過去最高値に 改元の年 好況に期待 盛岡市中央卸売市場 関係者100人参加し初市式

     
  過去最高額が付けられた新年恒例の宝船の競り  
 
過去最高額が付けられた新年恒例の宝船の競り

 



 2019年の盛岡市中央卸売市場の初市式が5日、同市羽場の同市場で行われた。市場の関係者や来賓ら約100人が参加。昨年は、青果物が干ばつや台風被害で出荷が不安定になった他、水産物はサンマ以外の主力魚種の不漁とアニサキスの風評被害などで販売に苦慮した。市場関係者は、三本締めで今年1年の好天や豊漁を祈念。式に続き、水産物部、青果部で初競りが行われ、場内に活気ある競りの声が響いた。

 青果部では、新年の恒例となっている宝船の競りも行われた。今年はリンゴやミカン、イチゴなどの果物、レタスやホウレンソウなどの野菜が盛られた船など5隻が競りに掛けられた。最も大きな船には11万円と過去最高の値段が付けられるなど、全体的に高値で競り落とされた。

  丸モ盛岡中央青果によると、年末は一部キュウリやトマトなどが不作傾向だったが、関東産を中心に潤沢に出回り、全体的に順調な生産・出荷が続いた。価格も不作で高値だったものが、平年よりも若干安いベースで推移した。果物も12月のミカンを中心に今季は味が良く、全般的に販売も好調。年始は週明けから本格的な産地の出荷が始まり、関東産や九州産のキャベツや大根、白菜などの大型野菜、ミカンなども順調な入荷が見込まれる。

  盛岡水産によると、昨年は鮮魚関係ではサンマが良かったことなどから9月から12月までの全体として前年を上回った。低迷が続いていた冷凍関係も12月には回復。マグロも少ないながら年末にかけて盛り返した。一方、消費が多いカツオがアニサキスの問題で低迷した。年始はマグロ、タラ、サケなどが入荷。今後はタラやナメタガレイ、海藻全般の入荷が見込まれる。加工に関係するスルメイカなど、主要魚種の回復が望まれる状況。

  初市式で谷藤裕明市長は「中央卸売市場の開設が認可制から認定制に変更され、民間法人でも開設可能になったこと、取引規制の大幅緩和などが盛り込まれた改正卸売市場法が18年6月に公布され、10月には改正に伴う政省令、卸売市場に関する基本方針が公表された。開設者としては、新制度に対応した市場作りを進めるため、場内関係者の意見を聞きながら、引き続き一丸となり、安全安心な生鮮食料品の安定供給に努める」とあいさつ。

  市中央卸売市場運営協力会長の吉田雄一丸モ盛岡中央青果社長は「昨年は青果部、水産物部共に苦労の多い一年だった。青果部では産地の気象変動が激しく、凶作、豊作が繰り返され価格変動が激しい状況が続いた。水産物部では主要魚種の不漁に加え、貝毒やアニサキスの問題など先の見えない状況が続いた。本年こそ、安定生産、安定供給、消費量の拡大が望まれる」と豊作、豊漁の年となることを望んだ。


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