盛岡タイムス Web News   2019年    1月   10日 (木)

       

■  家庭生活との両立へ 女性県議が超党派で議長へ提言書 参画への門戸を広く 市町村議会波及も期待


     
  佐々木議長(右)に提言書を手渡した女性県議7人  
 
佐々木議長(右)に提言書を手渡した女性県議7人
 

 県議会の女性議員7人は9日、議会活動と家庭生活の両立へ、佐々木順一議長に提言した。昨年5月施行の政治分野における男女共同参画の推進に関する法律、今任期中に県議一人が妊娠・出産したのを踏まえ、県議会会議規則改正など2項目を提案。出産や育児、家族の介護などをしながら議会活動ができる環境づくりを目指し、女性はじめ若者の参画に門戸を開きたい考え。県内33市町村議会への波及にも期待している。

 提言したのは佐藤ケイ子氏(改革岩手)、工藤勝子氏(自民クラブ)、ハクセル美穂子氏(いわて県民クラブ)、千葉絢子氏(同)、千田美津子氏(共産党)、小西和子氏(社民党)、吉田敬子氏(無所属)。議会の女性議員全員が9月の改選を前に超党派でまとめた。

  7人は法施行と吉田氏が昨年5月に男児を出産したのを機に、議会への参画について協議を重ねてきた。他県の取り組みも踏まえ、今回の提言に至った。

  提言の項目は▽県議会会議規則の欠席理由に子育てや家族の介護などを新たに盛り込む改正▽これを踏まえて欠席が長期になった場合の議員報酬の在り方について県議会として検討すること│。

  現行の会議規則には、欠席理由に公務、疾病と並んで出産が記載されている。育児などは「その他の事故」として扱われている。このため「育児、家族の看護又は介護、家族の葬儀、配偶者の出産補助その他のやむを得ない事由」の追記を求めた。年長者でリーダーの工藤氏は「早ければ2月定例会中にも決めてもらいたい」との意向を示した。

  議員報酬に関しては、子育てはじめ家族の介護も含め、「女性議員のみならず議員全体に関わる」として問題提起している。

  いずれも実現するには議会運営委員会で協議される。会議規則の改正は本会議で議決する必要がある。

  佐々木議長は「吉田議員が赤ちゃんと一緒に登院したのは県議会始まって以来のこと。法律によりこれまで以上に女性の参画が増える。仕組みや制度を変えないといけない。内容を全県議に伝え、議会活動としてどうすれば良いか、進め方も含め速やかに前へ進めたい」と応じた。

  早速9日、交渉会派代表者の会議で提言について報告。各会派で内容を持ち帰り、2月初旬に改めて取り扱いが議論される見通し。

  ハクセル氏は「男性議員と一緒に考えることが重要」、千葉氏は「女性の参画は両立できないと働き続けられない」、小西氏は「女性や若い世代の声を上げるためにも活動しやすい議会に変えなければ」と意義を説いた。

  吉田氏は昨年の12月定例会から復帰。母乳で育てているため子連れで登院して話題となった。現在無所属で控え室が1人部屋だが、今後も出産や幼児を子育て中の議員が誕生する可能性を考えれば、授乳場所や託児室の確保も必要になる。

  県議会は定数48に対して現有46人。うち女性が7人で15・2%おり、都道府県別では上から5番目の水準。


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