盛岡タイムス Web News   2019年    1月   27日 (日)

       

■ 東京国際カスタムカーコンテスト SUV部門で最優秀賞 盛岡市のエヌズ・ステージ ヴァルドと共同開発 ジムニーにインパクト

     
  東京オートサロン2019SUV部門最優秀の受賞車両と矢羽々社長  
  東京オートサロン2019SUV部門最優秀の受賞車両と矢羽々社長  


 盛岡市三本柳の自動車販売業エヌズ・ステージ(矢羽々博征社長)は、11日から13日まで千葉市の幕張メッセで開かれた東京オートサロン2019・東京国際カスタムカーコンテストに、カスタムパーツ開発のヴァルド(大阪府高槻市)と共同開発した、スズキ・ジムニーシエラのカスタムモデル車両「ヴァルドスポーツライン『ブラックバイソン』エディション」を出展し、SUV(スポーツ用多目的自動車)部門で最優秀賞を受賞した。矢羽々社長は「どこでも走れる岩手版ユニバーサルデザインを国内外に発信していきたい」と意気込む。

 カスタムカーは客の注文に応じ特別な装備を施した自動車。特注パーツで見栄えを装飾したり、車高やタイヤのサイズを変えてオフロードに対応したり。規制の範囲内での改造だが、個性の競い合いがマニアにはたまらない。東京オートサロンは世界最大級のカスタムカーイベントとして知られ今年で37回目。426社、車両906台が出展され、3日間で延べ33万人余りが来場した。

  コンテストはSUVの他、セダン、ミニバン・ワゴンなど8部門で行われ、SUV部門には200台余りが出展。中でも20年ぶりのフルモデルチェンジとなったジムニーは、出展台数が40台以上と話題性も、注目度も高かった。

  ヴァルドは、メルセデスベンツなど高級車からSUVまで幅広いカスタムパーツの開発販売を手掛ける世界的メーカー。受賞車両は、野性味ある重厚なフロントバンパーやオーバーフェンダーなどベース車両のデザインを消すほどインパクトがある。大胆なカスタムカーでありながら量産可能な洗練されたモデルが高評価につながった。

  エムズ・ステージは前身が有限会社西根自動車で今年創業50周年。矢羽々社長(48)は少年時代を八幡平市で過ごし、野山で遊ぶのが常だった。現在もマグロの一本釣りなどアウトドアスポーツが趣味で、カスタムカーのプロデュースにも、その趣向が色濃く反映されている。

  日本一のジムニーイベントに成長した「ジムニー祭り」を2001年から岩手を中心に東北各地で18回開催。レースに参加するユーザーの声をつぶさに集めてデザインを提案するなど、カスタムパーツやタイヤの有名メーカーと互角に仕事をするための地道な努力を重ねてきた。

  車検対応できる支店を仙台や宇都宮にも開設。ベースとなる車とデザイン性や機能性の高い装飾パーツをあらかじめセットにして価格を抑える販売手法を取り入れ、ジムニー新車販売登録台数はスズキアリーナ店で03年12月から昨年11月まで15年連続1位を達成している。「いくらまっとうなことを話しても、実績がなければ聞く耳は持ってもらえない」。遊び心を生かしつつ、常に販売台数を意識したブランドづくりを心掛けているという。

  矢羽々社長自身は2004年に母校の日本自動車大学校との産学共同で開発した「ジムキャリイ」が同コンテストのコンセプトカー部門で最優秀賞を受賞しており、今回が2度目の受賞。エヌズ・ステージが2011年から単独企業として出展してからは、9度目の挑戦にして初の受賞で喜びもひとしおだ。

  「ジムニー祭りに参加している仲間、パーツメーカーなど、みんなで勝ち取った賞。岩手にいてもいろいろな形で発信し、全国や世界と渡り合える。そのことを次代を担う子どもたちにも伝えたい」と力を込める。


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