盛岡タイムス Web News   2019年    1月   30日 (水)

       

■  地元食材の魅力 英語で発信 生産者から現場の声聞く 岩大附中の3年生 訪日外国人向けパンフ製作へ


     
  盛岡産食材の魅力を伝える英語版パンフレット製作のため生産者の話を聞く岩大附属中の生徒  
  盛岡産食材の魅力を伝える英語版パンフレット製作のため生産者の話を聞く岩大附属中の生徒
 

 ラグビーW杯や東京五輪など国際的なイベントが開催され、海外からの観光客らが訪日する機会が今後増えることが想定される。盛岡市はこうした機会を捉え、盛岡産食材の魅力を外国人旅行客らに伝えるため、岩手大附属中(名越利幸校長)の3年生159人と英語版パンフレットの製作に取り組んでいる。製作過程として同校で29日、盛岡産食材の生産者を招き、生徒が食材の魅力や生産現場を学ぶ機会が設けられた。

  パンフレット製作は、市が2017年度から盛岡産農畜産物の高付加価値化や販路拡大を目的に取り組む「もりおかの食と農バリューアップ推進事業」の一環で、外国人への盛岡産食材の情報発信とともに、製作を通じ若い世代への盛岡産食材の魅力の継承にも期待する。市は、中学生とともに製作した英語版パンフレットを19年3月から市内の宿泊施設や観光案内所などに配布し、外国人旅行客などに盛岡産食材をPRする。

  同日の授業では、もりおか短角牛、盛岡りんご、行者ニンニク、津志田芋、アロニアの生産者が同校を訪問。生徒は各食材を試食した後、5、6人のグループごとに、生産者に食材の特徴やどういった食べ方ができるか、生産する上での課題など疑問点を質問した。

  寒暖差の大きい盛岡だからこそ果実の糖度が増すこと、農業全体が抱える後継者不足の問題があること、食材の魅力を生かすためさまざまな調理法を工夫していることなど、生産者の話に生徒も熱心に耳を傾けていた。

  アロニア生産者の話を聞いた細田佳歩さんは、授業で調べるまでアロニアを知らなかったという。「暖かい地域では食べられないもので、健康にいいことも知ることができた。スムージーなど若者が好きなものにも使え、自分も食べてみたいと思った。アロニアの魅力や効果を外国の方にも伝えられれば」と話した。

  砂子沢アロニア生産組合の組合員、下村隆光さんは「海外、特に台湾などから岩手に来る方も多い。これからラグビーやオリンピックもあり、国内だけでなく海外にも健康志向の強い方がいると思うので、そういう方の目に触れる機会になれば、地元だけで消費されているものの消費拡大につながると思う。地元の中学生にも食材だけでなく、盛岡の生活やどうしてここでこういうものを作っているかなどの歴史も知ってもらう機会になれば」と期待した。

  農林部食と農の連携推進室の佐々木伸司室長は「パンフレット製作に協力いただくことで、中学生自体にも盛岡にこういった食材があることを意識してもらいたい。それが盛岡市民、海外の方にも食材を知ってもらう機会につながる。貴重な食材を残していく上でも、知ってもらうことが大切になる」と話した。


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