盛岡タイムス Web News   2019年    1月   31日 (木)

       

■  花巻―上海定期便が就航 観光・ビジネス拡大へ期待 第一便到着 歓迎セレモニー


     
  いわて花巻空港のロビーに到着し、歓迎される上海便の搭乗客  
  いわて花巻空港のロビーに到着し、歓迎される上海便の搭乗客

 

 中国の上海と花巻を結ぶ中国東方航空(本社・上海)の国際定期便の初便が30日、いわて花巻空港に降り立ち、到着ロビーで歓迎セレモニーが開かれた。本県の国際定期便は、台湾の格安航空会社(LCC)タイガーエア台湾が昨年、8月から花巻―台湾間を週2便、運航しているのに続き2路線目。中国からの来日客が増加する中、花巻を拠点とした東北観光の広がりやビジネス需要の掘り起こしなどに期待がかかる。

 上海からの初便は座席数156席のエアバス320で、135人を乗せて到着。到着ロビーには県内の観光関係者や各地のゆるキャラ、鹿踊りの鹿らが待ち構え、記念品の菓子やパンフレットを配って歓迎した。

  安比高原でスキーを楽しむという上海市の会社員薛寒倩さん(38)は「岩手は雪質が良く、食べ物もおいしい。安比には4、5回来ているが直行便ができて便利になった」と笑顔。出迎えに加わった盛岡市繋の温泉旅館愛真館の菊池剛健営業部次長は「訪日観光客の目標数もどんどん塗り替えられており、さらに増えると期待している。温泉旅館ならではのおもてなしをアピールしていければ」と話した。

  関係者ら約100人が参加した歓迎セレモニーでは、中国駐札幌総領事館の孫振勇総領事や達増知事、中国東方航空日本支社の張麗娟副支社長らがテープカットし、くす玉を開いて就航を祝福。

  達増知事は「交流がさらに深まることが期待される。岩手は春の桜、紅葉、スキーだけでなく平泉、温泉、食など一年を通じて楽しめる。岩手の魅力をどんどん発信していきたい」とあいさつ。孫総領事は「定期便の就航は上海、岩手花巻、両地域の発展に貢献すると思う。中日関係は非常に重要。より多くの観光客を送りたい」と応えた。

  中国東方航空は中国三大航空会社の一つ。日本では花巻を含め16都市17空港に路線を開設している。花巻への就航は2017年度から県が働き掛けてきた。花巻―上海間は10年度にチャーター便が飛んで以来の就航。

  本県を訪れる外国人の延べ宿泊数をみると、中国は台湾に次いで多く17年度は2万930人、18年度は10月までで、既に2万3900人に達している。震災の1年前の10年度と比較すると4倍以上の伸びとなっており関係者の期待は大きい。定期便を維持していくためには、上海からの往路だけでなく復路の利用促進が課題で、上海から中国各地や東南アジア、ヨーロッパに延びる空路もアピールし、東北各地からの利用促進につなげていきたいという。

  張副支社長は「新規路線を維持していくためには双方の往来が欠かせない」と支援協力を呼び掛け、「利用率80%以上を目指したい」と話した。

  定期便は上海浦東国際空港―いわて花巻空港間を毎週2往復(水・土曜日)運航。156席と120席の旅客機を使う。航空券の予約は東方航空の公式サイトなどから。3月30日まで発着はそれぞれ現地時刻で上海午前10時15分発―花巻午後2時10分着と花巻午後3時10分発―上海午後6時着。今後、19年夏ダイヤ(3月下旬から10月下旬まで)が公表される予定。


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