盛岡タイムス Web News   2019年    2月  22日 (金)

       

■  経済活性、住み続けたい街 盛岡市議会 谷藤市長が施政方針


     
  2019年度の施政方針演説を行う谷藤裕明市長  
  2019年度の施政方針演説を行う谷藤裕明市長
 

 盛岡市議会3月定例会は21日招集され、谷藤裕明市長が2019年度の施政方針演説を行った。人口の東京圏への一極集中と労働力の偏在などの課題がある中、「まちの魅力を高め、人口集積機能を備えることで、多様な社会機能の充実を図るとともに、市民の力を結集し、県都、東北の拠点都市として地方経済をけん引していく役割が求められる。地域経済を活性化させるとともに、若い世代や子育て世代が住み続けたいまち、将来にわたって持続可能なまち、盛岡を創造するため持てる力を惜しみなく注ぐ」と意気込みを語った。

  総合計画の戦略プロジェクトでは、3年目となる「食と農・ものづくり応援プロジェクト」で、生産者、事業者、消費者が一体となった美食王国もりおかの実現に向け、盛岡産農畜産物のブランド力向上と販路拡大の一層の強化を図る他、国道4号渋民バイパスに整備する道の駅の管理運営候補者を公募し、民間の創意工夫を取り入れながら基本設計に取り組み、専門家の助言・指導を得て特産品の開発に着手する。製造業などの振興を図るため、新市場の開拓や販路拡大、工場の新設・拡充への支援と併せ、医療機器製造やヘルスケア産業などの成長分野に対して重点支援していく。

  2年目となる「みんなが支える子ども・子育て安心プロジェクト」で、待機児童や児童虐待などの対策強化のため、組織体制の充実を図るとともに、空き店舗などを活用した小規模保育所などの新設や若手保育士の処遇改善支援などにより、年度途中の待機児童の解消を図る。インフルエンザ予防接種の助成額を引き上げるとともに、対象者を中学生まで拡大。子ども医療費助成制度は19年8月から3歳以上の未就学児の医療費の自己負担額を無料とし、これまで未就学児まで対象だった現物給付制度も小学生までを対象とする。

  同じく2年目の「2020あつまる・つながるまちプロジェクト」で、フルマラソンとして東北県庁所在地で初めて中心市街地を走るいわて盛岡シティマラソンを開催するとともに、ラグビーW杯2019のナミビア共和国の公認チームキャンプや東京五輪・パラリンピックのホストタウンとしてラグビーカナダの事前キャンプ地を受け入れる。若い世代などの移住・定住を図るため、首都圏での盛岡をテーマにしたコミュニティーの拡充やSNSを活用した情報発信などで関係人口の増加を図る。

  総合計画の19年度施策では、人がいきいきと暮らすまちづくりで、高齢者福祉の充実に向けて日常生活圏域を見直し、地域包括支援センターを増設するなど、地域包括ケアシステムの一層の強化に努めるとともに、新たに介護事業所職員の奨学金返還に対する支援を行い、介護人材の確保に取り組む。盛岡の魅力があふれるまちづくりで、誰もが芸術文化に親しみ、心豊かな生活が送れるよう盛岡市芸術文化推進計画を策定し、市民の自主的、創造的な芸術文化活動の支援に努める。

  人を育み未来につなぐまちづくりで、資源循環型社会の形成を図るため地区別収集データの活用や事業系古紙の搬入規制に向けた取り組みにより、ごみの減量・資源化を進めるとともに、廃棄物処理の広域化などに取り組む。人が集い活力を生むまちづくりで、中央公園などの整備や史跡盛岡城跡の保存・整備、公民連携による動物公園の再生に向けた取り組みを進め、バスターミナル機能を維持し中心市街地の活性化と河南地区のにぎわい創出を図るため新盛岡バスセンターの整備基本計画を策定する。

  教育行政では、すべての小中学校で全員に同じ給食を提供する方式の早期実現について教育委員会と連携しながら対応する他、市制施行130周年を契機として教育委員会と連携し昭和以降の市史の編さんに取り組む。

  同日は、19年度一般会計予算、市いじめ問題対策連絡協議会条例など39議案について提案理由を説明した。谷藤市長が施政方針演説、千葉仁一教育長が教育行政推進に関するあいさつを実施。会期は3月27日までの35日間。


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