盛岡タイムス Web News   2019年  7月  11日 (木)

       

■  食品で子ども食堂応援 居場所ネットワークいわてへ JA県中央会が初寄贈


     
  テーブルに集まったたくさんの善意を受け取る山屋共同代表と阿部副会長(右から)  
  テーブルに集まったたくさんの善意を受け取る山屋共同代表と阿部副会長(右から)
 

 岩手県農協県中央会(JA県中央会、久保憲雄会長)は10日、子ども食堂の立ち上げ支援や子どもの居場所づくりに取り組む団体で構成する「子どもの居場所ネットワークいわて」(山屋理恵共同代表)に、レトルト食品や米類、缶詰などの食品605点を贈呈した。子ども食堂は県内10市町で運営されており、子どもと一緒に食事をとる高齢者の孤立防止も期待される。JAいわてグループの食の支援が、世代を超えた居場所として広がる子ども食堂の活動に一役買いそうだ。

  JAいわてグループは今年度からフードドライブや子ども食堂への支援を開始し、同日、グループとして初めて贈呈した。食品は、JA県五連が6月24日から7月5日までの12日間、それぞれの組織で、家庭から食品を持ち寄り必要とする団体に寄付する「フードドライブ」を展開。銀河のしずくなど米類30点、缶詰94点、レトルト食品62点など、50g容器で約10個分が集まった。

  農水省によれば、2016年度の国内の食品ロスは年間約643万d(食品関連事業者352万d、一般家庭291万d)あり、返品や規格外品などの理由で捨てられている。

  一方で、それらの食品を寄付するフードドライブやフードバンクの取り組みが広がっている。近年、県内各地でも展開され、JAいわてグループも今年度から統一活動として取り組みを開始。8月上旬までに各地のJAで勉強会なども予定している。

  食品を受け取った子どもの居場所ネットワークいわては、18年5月に設立。県内各地で活動するNPO法人、社会福祉団体などで構成され、子ども食堂や子ども居場所づくりに取り組む団体の連携と情報交換をしている。

  同ネットワークによると10日現在、県内では同ネットワーク加盟の団体が運営する子ども食堂23カ所の他、独自に運営する子ども食堂の取り組みが広がっている。運営するボランティアには高齢者も多く、子どもたちに温かい食事を無料か安価な料金で提供するだけではなく、子どもたちと交流を深める居場所として、必要性を感じる人も多いという。

  盛岡市大通1丁目の産業会館で開かれた10日の贈呈式では、JA県中央会の阿部勝昭副会長が山屋共同代表に食品を贈った。

  阿部副会長は「食品ロスをなくしながら、有効に使うフードドライブは時代に合った活動だと思う。こうして集まった食品を県内の子ども食堂に活用いただければと思う」とあいさつした。

  山屋共同代表は「岩手には、子ども食堂や子どもの居場所を作ろうという気持ちのある人がたくさんおり、子どもを育む地域を作ることが岩手の未来を作ることと信じて活動している。(JAが)一丸となって子どもたちと私たちの活動を応援してくれるのは、一番の支え。地域の発展と未来のために力添えいただきたい」と感謝した。

  同ネットワークは、子ども食堂の運営や子どもの居場所づくりに興味のある人の参加を随時募集している。15日午後1時から盛岡市中ノ橋通1丁目のプラザおでってで、参加費無料の講座「子どもの居場所づくり大作戦」も開催。13日締め切りで定員70人。問い合わせは同ネットワーク事務局の川守田さん(電話080―3339―1238、ファクス909―0619)まで。


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