2014年 7月の天窓


 2014年  7月  31日 ―子らも歌うアナ雪主題歌―
 2カ月前に会った親類の3歳の女の子は、ディズニーのアニメ映画「アナと雪の女王」の主題歌を上手に歌う。小学生の兄と姉が毎日のように聞かせたから覚えてしまったらしい
▼あの日も得意げに歌うので褒めたたえたからか、その後週に1度は遠距離電話を掛けてくる。歌うよと熱唱を始める。「♪このままじゃ ダメなんだと とまどい傷つき〜それももうやめよう〜ありのままの自分になるの 何も怖くない」と。この一節は今もきょうだいで毎日歌っているという
▼映画は製作した米国が昨年11月末、日本は今年3月の公開だが、当方は女児の歌に背を押され先月末に見た
▼アンデルセンの童話「雪の女王」を原案としながら、あらすじは創作に近い。まだ上映中だから詳述は慎むが、物語は触れた物を凍らせ雪や氷を作る魔力を持つ王女と、その妹・アナを軸に展開。雪や氷がきらめく映像が頻出する
▼姉が誤って魔法をかけ妹が意識を失う場面もあり、魔力の影響を恐れ閉じこもる姉。大好きな姉は自分を避けていると思い寂しく暮らす妹。その葛藤も描く。人を思いやる愛情があれば魔力をコントロールできると気付いた姉が、雪と氷が覆う王国の冬景色を蒸発させ、夏景色が出現する見せ場もある
▼最近は近所の子らも庭先で「ありのままの〜」と歌っている。

 2014年  7月  30日 ―建設市場のグローバル化―
 わが国の建設市場は国際化が進んでいる。先日のNHK「クローズアップ現代」でもその全容が放映されたが、その一つは日本の建設現場の労働者を外国人に頼っている地域があるということ。もう一つは、日本の建設市場に外国の業者が入り込んできていることだろう。業種別では、機械器具設置、電気工事、建築工事、土木工事など。特にも建設労働者の市場がグローバル化している。
▼東日本大震災の復興に加えて、東京五輪の特需で、建設現場への外国人技能者の受け入れを拡大しなければならなくなっている。対応策として、外国人の実習期間を3年から5年に延長している。
▼これまでは勤勉なベトナムやミャンマーなどからの技能者が多かったが、先も同じような考えでは問題がありそうだ。
▼韓国や台湾などでの需要も多くなってきていて、滞在期間や各種保険などの処遇も年々改善されてきている。下手をすれば、日本が遅れをとることになってしまう。現に、台湾などでは最長12年働ける制度に改めているようだ。そして、「やる気」も備わっている。技術力の教育や勤勉性の養成といった面でも国を挙げて取り組んでいるようだ。
▼日本が「ものづくり大国、技術大国」として慢心し、のんびりやっていると、そのうち追い越されてしまうのではないか。

 2014年  7月  29日 ―慰霊さい銭盗む罪深さ―
 かつて最寄り駅で下車し公衆電話を使った時、置き忘れられた財布を発見したことがある
▼悪人に持ち逃げされては事だし駅前交番に届けておけば、当人が気付いて確認に来てもここになければ交番に来るだろう。そう思案して財布を持ち交番に駆け込む。事情を聞いたお巡りさんが中を点検しているところへ、中年男性が飛び込んで来る
▼当人だった。予定の電車に乗る直前に気付き、まず交番へと走ったという。高額のお金やカード類も入れていたと言い、お巡りさんが身元を確認し財布を手渡すと彼は涙をあふれさせ喜ぶ。面識もなかった者同士だが、堅い握手で別れたあのすがすがしさは忘れ難い
▼これは特別のことではなく困っている人のため最善を尽くすのは、人間社会では当たり前のこと。昨今も続発している「他者の物を盗む」という行為は自らのヒューマン(人間味)の否定になり、人でなしということになる
▼人の世は一方ではヒューマンに満ち満ちているが、その一角に人でなしが紛れ込んでいるのも事実。善男善女が神仏にささげたさい銭でさえ盗む罰当たりも出没する。大津波犠牲者慰霊のため大槌町の旧役場前に置かれたさい銭箱を壊し、現金を盗み取る事件が3度も続いたがこれも同類だろう
▼霊を悼む浄財を奪う蛮行の罪深さは言葉にできない。

 2014年  7月  28日 ―土用の丑の日―
 29日は土用の丑(うし)の日。このところ猛暑続きで、今夏の暑さのピークがきているかもしれない。25日には盛岡市内の料理店で一足早く、うな丼を食べたので夏ばて防止の備えはできている。
▼本来、天然ウナギは秋から冬が旬とされているのだが、夏の土用丑の日に結びつけるようになったのはいつ頃なのか。江戸時代の学者、平賀源内がウナギ屋の宣伝に使ったのが始まりと言われている。
▼ウナギは寒の季節がおいしいのではないか。今では年中食べられるようになり、毎年のようにシラスウナギの不漁も重なって高値になってきている。今年は幾分、漁獲高が回復したとの報もあるが、料理屋さんの話では、ウナギの仕入れ値が高いのでうな丼やうな重は利益率が低いとこぼしていた。むしろ、天丼などのほうがお互いに得をするのだろうか。
▼日本人は世界中のウナギを食べ尽くすのか、と批判されるほどに好きな人が多い。昔は北上川などでもウナギが釣れたものだった。岸辺に石を組んだ沈床(ちんしょう)がウナギのすみかであった。河川改修などでコンクリート壁が増えたのがウナギを減らしている一因なのか。今年はニホンウナギの代替種としてヨーロッパ、フィリピン、インドネシアなどの輸入が増えているとか。味の方は変わりないのだろうか。 

 2014年  7月  27日 ―中国産食材の不祥事―
 毒キノコを食べ死ぬほど苦しんだ友人が、毒かどうかを命懸けで試すことはなかったと苦笑していたことを思い出す
▼昨今は毒入りかもしれない危険食品が店頭に紛れ込むこともあるので、結果的には人体実験のように食べて試すはめになる。08年1月に発覚した中国製毒入りギョーザ事件もその類いだろう。国内で普通のギョーザだと思い食べた10人が、中毒症状を訴え1人は一時重体に陥っている
▼残念ながら現実にはこうした事例に学び「中国産は危険」という認識が普及する。特に日常的に買い物を担う主婦たちは敏感に反応する。店頭で食品の産地を確認し声に出して中国産を排除する場面によく出会う。中国産を危険視する傾向は海外各国でも目立つ
▼「中国産を使用していないこと」を意味する「チャイナフリー」という文字を表示する食品も増えている。各国国民が「チャイナフリー」を求める現実を中国は直視すべきだろう。先日は上海の食品会社が期限切れ鶏肉やカビで変色した牛肉などを商品化する実態を、意外にも地元テレビ局が潜入取材して報道していた。日本も輸入しているから関連企業は騒然としている
▼さて「食べても死にはしない」と言い放つ寸景も伝えた映像による腐敗追及は、中国の猛省の反映なのか。別に意図があるのか。注視したい。

 2014年  7月  26日 ―コンパクトシティーと周辺地域との共存―
 2010年度以降の国土形成計画の中で、東北圏広域地方計画というのがあり、その柱には「東北発コンパクトシティの形成」がある。おおむね人口3万から10万人の中小規模の市町村をいかにして活性化させていくかであろう。
▼政府が人口減少社会の政策として位置付ける「地方中枢拠点都市圏」の構想と合わせて、コンパクトシティーのネットワークを充実させながら地方の創生を図っていくことに狙いはある。
▼そのためには、個々の都市におけるコンパクトなまちづくりが基本であり、都市中心部と周辺の農山漁村地域との連携と共生を図っていくことが欠かせない。都市とは何か、都市とその周りの地域の役割、農山漁村と地産地消をどのように連動させるかが課題だ。
▼駅周辺における都市機能の集積や空き店舗、空き家をどのように活用していくのかには、盛岡の場合、歴史、文化や産業などで城下町を生かしていくことが考えられるのだが、そのためには、農商工の連携、コンビニ産業との提携が必要だ。
▼そこには新たな問題も横たわっている。父親が建てた家を息子が継がないといった問題。むしろ、都心が寂れて、郊外に人が集まっている都市内移動の現実がある。まちなか文化を高めること、交通を考えた対策など、洗い直しが求められている。

 2014年  7月  25日 ―変態男と女児監禁―
 「よかったね」。この短い言葉が行方不明女児保護の報を受け、各地で交わされた
▼女児は岡山県の小学5年生。今月14日、事件は下校途中に起こる。いつも迎えに来てくれる母は都合が悪く徒歩で家に向かう。そこへ男が現れ「騒ぐと殺すぞ」とナイフで脅し車に乗せ連れ去る。女児は男宅に監禁される
▼同級生らが男、女児、車を目撃。女児の母は以前から自宅周辺を車でうろつく不審な男に留意。車ナンバーの一部も覚えていた。それらの情報を基に追跡した警察が、男の身元を割り出し監禁現場に突入したのが19日夜。女児は無事に保護される
▼誰よりも最悪回避を祈り案じていた母は、娘を抱き締め喜びに震えた。あきれ果てるのは男の言い草だ。49歳で一人暮らしの男は逮捕時、捜査員に女児を「私の妻です」と言ったという。拘留後にも「自分好みの女性に育て将来は結婚したかった」と供述している
▼現に長期監禁に備え女児用の部屋を逃亡防止の外鍵にし、窓を付けず防音を強化するなど改築している。事件は変態男の妄想具体化を見せ付けた。類似犯も多発している。善人社会に潜む魔性のうごめきだろう。これをどう封じ込めるか
▼当方の地元町内会では事件を機に班単位で、「和やかに語り合う会」を始めた。地域の和で魔物の脱帽を狙う試みだという。

 2014年  7月  24日 ―夏休みと水遊び―
 盛岡地域の小学校にも夏休みがやってきた。
▼盛岡市内の中心地を流れる中津川は、子どもたちの川遊びには絶好の環境に置かれている。場所にもよるのだが、川幅や水の深さなどから見ても、格好の場所になっている。それに水がきれいで、川にはカジカやアユなども生息している。小さいときから、川に親しむことで、安全な遊び方を身に付けたいものである。
▼今の時代、子どもたちの水泳は原則としてプールになっているが、親御さんの同伴などで海や川での水泳も許されているようだ。しかし、とかく危険であるから、子どもたちの川遊びが見られなくなっている。聞くところによると、親御さんが川での遊びを許していない家庭が多くなっている。川や海には行かないようにとしたところが多くなっている。
▼プールでの泳ぎ方も大事だが、水が流れている川や波のある海での泳ぎ方も身に付けておいた方がよいのではないか。子どもたちは川や海での遊びが好きなものであるから、水の事故に遭わないような遊び方を身に付けておく必要がある。
▼中津川の清掃や、水泳の指導などに長い間携わってこられた方の話によると、児童・生徒の20〜30%は水泳ができないらしい。今年の夏休みの課題として、水泳をマスターすることを一つの目標に掲げたいものだ。

 2014年  7月  23日 ―へそくりの秘密―
 人に気付かれないようお金をためていくへそくり。巧みに持続しているのは家計を預かる主婦だろう
▼途中で夫らに感付かれ寸借を請われたりすると、水の泡だから常に用心深い。額面が膨らむ喜びをかみしめつつ励む。もちろん当今の経済政策は好況を呼ぶ一方、格差拡大のきらいもある。へそくりさえできない家庭も増えている
▼サラリーマン世帯の20代〜50代の主婦を対象に毎年、家計に関するアンケート調査をしている損保ジャパンが、今月初めに最新の調査結果を公表。それによると「へそくりを持っている」人は40・4%にとどまる。約6割の主婦が内緒でためる楽しみとは無縁の暮らしをしている
▼ところで今回の調査対象の主婦の中で、へそくり継続中の人の保有残高はどの程度か。調査では平均保有額は452万4千円に上るというから驚く。昨年は416万円だから36万4千円も増えている。これも低所得の人には露骨な落差と映るだろう
▼さらに消費増税をはじめ物価高、年金減給などが持たない人をじわじわ圧迫する。血税の公平な再配分という基本がぶれ、富む人はより豊かになり貧しい家はさらに窮していくこの国。安倍総理のかじ取りも不安が募る
▼かまどの煙の有無で民の暮らしを案じた仁徳天皇の故事もあるが、政治から慈愛が消えて久しい。

 2014年  7月  22日 ―あすは「大暑」―
 あす23日は二十四節気の一つ「大暑(たいしょ)」である。このころは暑さもますます加わり、酷暑に悩まされる。
▼先日、お付き合いしている会社から広重画の東海道五十三次が描かれた立派なうちわを頂戴した。毎年頂いているのだが、その図柄は毎年変わっているので大事に保存しているが、とても使いやすい。8月1日から毎年開催される盛岡さんさ踊りの会場でも盛岡商工会議所などがうちわを配っているので、おおむね2種類のうちわを保存している。
▼近くの小学校では間もなく夏休みに入るようだが、浴衣姿にうちわを携えて夏祭りに出かける姿は風情があってとてもよい。月日のたつのは早いもので、さんさ踊りの祭典も目前に近づいてきているが、晴天を祈っている。
▼庭の南側に自然に生えたヤマユリが満開となった。近所の庭から種が飛んできて2株ほど根付いて、5年くらい前から毎年大きな花を3個ほど付けている。日当たりの良いところに毎年、良い花を咲かせてくれてありがたい。鉢に植えておいたオニユリの花芽も膨らんできているので、白と赤のユリの花が近々見られるのではないか。
▼この時期には国道沿いにも見事なヤマユリの花が見えたのだが、除草時に根こそぎ刈り払っているせいか、開花が見られなくなっているのは残念だ。

 2014年  7月  21日 ―恐ろしい戦場の狂気―
 以前に北海道の旅で宗谷岬を散策。1983年に岬沖で起きた旅客機撃墜事件犠牲者を悼むため、2年後に建立された「祈りの塔」の碑文も読んだ。ウクライナ上空を飛行中の旅客機が何者かにミサイルで撃墜され、289人の命が奪われたことを伝える先日来の報道に、碑文がよみがえる
▼「事件経過」と「誓い」の2種の文があったが、今回の事件を念頭に碑文メモを読み直し、進歩も深化もないことを知る。31年前は大韓航空旅客機が領空を侵犯。これを旧ソ連空軍がミサイルで撃墜。日本人28人を含む269人が犠牲になる
▼当時はまだ米ソの冷戦時代。平時であれば領空侵犯ミスは穏やかに警告して落着する。だが冷戦下の疑心暗鬼の目はスパイ侵入と判断。撃墜指示を出した。ウクライナの場合も旅客機を敵の軍機と思い込んだ節がある。事後の国際的調査を妨害するのも双方に共通する
▼「愛と誓いを捧げる」と題する碑文は述べる。「あなたたちの生きる喜びを一瞬のうちに奪いさったものたちは いま全世界の人びとから糾弾されています〜わたしたちは生命の重さと平和の尊さと武力のおろかさを ひろく世界の人びとに訴えていくことを誓います」
▼戦場の狂気ほど恐ろしいものはない。31年経過しても同根の愚行を繰り返す。碑文が今も新鮮なのが悲しい。

 2014年  7月  20日 ―中国と日本の将来―
 最近、書店をのぞいてみて目につくのは中国に関係する書籍が出回っていることだ。それだけ日本人にとっては中国の動向が気になっているということだろうか。著者によって見方、考え方が異なっているが、参考にはできる。
▼陳列されている前で躊躇(ちゅうちょ)したが、ついつい何冊か買った。「中国の時代」、「中国の時代は終わった」や、「中国の時代到来と共にまもなく終わりを遂げる」など、さまざまなタイトルで売り出されている。そのような著書があてになるのかと思う気持ちもあった。
▼第二次世界大戦では、米英ソ中によって日本は滅ぼされてしまった。その経緯というものはなにだったのか。そのことをよく追究しているのか。いつまで軍拡が続けられるのか。GDPはいつまで伸びていくのか。軍拡が中国の発展を促すのか。米国の弱腰外交がこれからも続けられるのか。中米関係はどのようになっていくのか。アジアはどのようになっていくのか。といったようなことが目についた。
▼中国の強硬な姿勢に対して、日本はどうするのか。アジアの中で日本の進むべき道はいかにあるべきか。アジア大陸の北方にロシアがあり、日本の防衛施策はいかにあるべきか、課題を抱えているが、答えは明確に出ていない。それが今日の日本である。

 2014年  7月  19日 ―投打に結果出す大谷選手―
 花巻東高出身の大谷翔平選手(日本ハム)が、投打二刀流と言われ始めた頃、ぼやきで知られる野村克也氏がたしなめる
▼「一刀流でも大変なのにプロ野球をなめたらいかん」と。ところが大谷選手はなめるどころか生真面目に、栗山監督をはじめ先輩やファンの期待に応え投打共に結果を出していく。きのうきょうのオールスター戦を前に閉幕した今季前半も、投手大谷は9勝1敗の好成績を見せた
▼「プロ入り初」の記録も並ぶ。4月12日は西武戦で2桁奪三振。5月13日の西武戦では初完封を果たす。6月には広島戦から巨人、阪神、横浜戦まで、連続4試合で最速160`を出す球速記録も残している。今月9日の楽天戦は16奪三振1失点で完投勝利。この16奪三振は最年少記録となる
▼打者としても3月30日のオリックス戦では猛打賞の活躍。前半の得点圏打率は0・357で巧打が目立ち5本の本塁打も放つ。今月5日は彼の20歳の誕生日だったが、この日のロッテ戦では初回と9回に豪快にホームランを打ち込む
▼1試合2本塁打は期せずして成人した自分への祝砲となったのである。大歓声で祝うファンも今後へ期待感が膨らむ。オールスター球宴は昨年に次ぐ連続出場だ。甲子園で今夕開始のマウンドに立つという。球速にも目を凝らしてテレビ観戦をしたい。

 2014年  7月  18日 ―高校野球県大会で熱戦―
 第96回となる夏の高校野球県大会が12日から始まって、夏本番を迎えた。雨の影響で、1日遅れの開幕となったが、すでに3回戦に入っている。予定では7月24日が決勝戦となり、本県の甲子園代表が決定する。
▼盛岡市菜園のデパート前には当日の試合結果が即刻掲出され、人の群れができていた。自分の母校が勝ったのか、あるいは負けたのか、ひいきの学校がどうなったのかなど、それぞれに声を出しながら試合の結果をたどっていた。野球がまちを明るくしている。
▼この二十年近くは私立の高校が連続して甲子園出場を果たしている。今年も私立高の強豪を打ち砕くのは容易なことではないような情勢だ。公立校にも頑張ってほしいが、特にも先の東日本大震災で大きな被害を受けた沿岸校には奮起してほしいと期待している。
▼ここ数年間、花巻東は菊池雄星投手や大谷翔平投手といった一流のプロ選手を輩出している。菊池投手は埼玉西武ライオンズ、大谷投手は北海道日本ハムファイターズ、また、専大北上の畠山選手は東京ヤクルトスワローズ、盛岡中央の銀次選手は東北楽天ゴールデンイーグルスなどと、県人選手の活躍が連日テレビや新聞などで報道されている。
▼プロ選手も経験した高校野球。甲子園に向けて、最後まで諦めないで頑張ってほしい。

 2014年  7月  17日 ―安倍路線へのおきゅう―
 庶民は時世の動きに敏感に反応する。以前は安倍総理を「良家の坊ちゃんで格好いい」などと持ち上げていた近所の奥さんたちが、最近は「なんか超保守で怖い感じ」と警戒気味だ
▼居酒屋でもお父さんたちが評論家になっている。「あの人は『日本を取り戻す』と言うけど、自衛隊を軍隊にし戦争もできるように憲法を変えて、この国を戦前に戻すという意味じゃないのか」と息巻く人もいる。限定条件付きながら集団的自衛権行使容認を、閣議決定した頃からのちまたの変化である
▼13日に投開票された滋賀県知事選でも、過激さが垣間見える安倍総理の信条と政権運営への懸念が、有権者の投票行動にも反映したのだろうか。当選したのは民主党衆院議員で議員を辞職し、同党も離党して立候補した三日月大造氏だ
▼当初優勢が伝えられた与党推薦の候補は、アベノミクスの政策立案にも関与した元内閣参事官である。菅官房長官や石破自民党幹事長ら与党幹部が相次いで現地入りし、応援に総力を上げたが7月に入ると選勢は逆転の様相。三日月氏に1万3千余票の差をつけられ落選する
▼政府与党の総力戦に滋賀の有権者が「ノー」を突き付けた形だが、これは県域を越えた国民多数による安倍路線へのおきゅうの象徴であろう。当方の近所の声にもそれを肌で感じる。

 2014年  7月  16日 ―集団的自衛権に思う―
 1日に「集団的自衛権」の行使へ、憲法解釈の変更が閣議決定された。各新聞社が一斉にこのことを報道したが、中央の新聞各社の姿勢が割れていた。
▼さて、他人の考えはともかくとして、自分はどのような考えを持っているのか。自分は戦争史についてはかなり学んできたつもりだが、自分の考えをまとめて表現することは難しいものがあった。米国の世界的な退潮傾向のなかで、中国の居丈高に見える行動が気にかかるのだが、戦後69年も経て、国際環境が大きく変わっているというのであろう。
▼閣議決定の理由は、これまで「自衛のための必要最小限度の武力行使」の許容が、国際環境の変化のもとで「国家存立の脅威と国民への明白な危険が生じれば集団的自衛権にも及ぶ」として一歩踏み切ったことになる。最近、アジア外交はめまぐるしく動いているように見受けられる。中韓が反日路線を軸に連携を強めているように見受けられる。
▼日米の信頼関係を保ちながら多角的な外交によって安全保障を築いていくこと。しかし、沖縄の基地を預けて、あぐらをかいていく気楽な状況ではない。憲法9条は生きているのだが、国際環境が変化し、厳しさを増す中で、どのように対処して行かなければならないのか。中国、韓国との距離を縮めていくことではないか。

 2014年  7月  15日 ―高齢者の「救急カード」―
 一昨日、わが家の居住地域を担当する新任の民生委員の人が来宅
▼着任のあいさつかと気軽に応対していたが、本題が別にあったようでおもむろに語り出す。それも「任に就いたばかりで申し上げにくいのですが」と切り出されたので、こちらも身構え耳を傾ける
▼趣旨を要約すると高齢世代の中には、認知症などで徘徊(はいかい)して知らない所を歩き回る人もいる。心配して声を掛ける人がいても自分の住所も名前も思い出せないケースもある。その場合は連絡を受けた役所の手配で施設で預かることになる
▼また普段は健康でも場所を問わず、突然倒れ意識不明に陥る高齢者もいる。そこで当方もその年代だから「氏名、生年月日、住所、連絡先」を書いた「救急要請カード」を常時着用してほしい、という話だった。定期検診データはほぼ正常範囲なのだが、周囲に迷惑を掛ける事例を列挙されると不安になる
▼当初はいささか反発も感じたが行政の好意と受け止め、礼を申し上げカードをいただく。必要事項も記載し即着用を始めた。その日の読売紙も4年前に鎌倉市で保護された高齢女性が、身元不明のまま仮の名を「鎌倉花子」とし施設で暮らしていると伝えている
▼全国的にもカードを導入する自治体が増えている。高齢者に寄り添う試みとして普及させたい。

 2014年  7月  14日 ―一ノ倉庭園の古代ハス―
 マリーゴールドが炎天の下でも長い間咲き続けている。とても強い花で、花から殺虫剤のような臭いでも発散しているのだろうか。
▼辞書を引いてみると孔雀草(くじゃくそう)が正式名で、別称としてマリーゴールドと呼ばれ、メキシコ原産となっている。キク科の1年草で、高さ30〜50aで葉は孔雀状複葉、夏には球状の頭花を開く。園芸品種が多く、花色は黄、オレンジ、赤など。別名で、紅黄草(こうおうそう)、万寿菊などといわれている。
▼サツキやツツジ、シャクナゲなど、木に咲く花が散って、地に生えるカキツバタやアヤメなどの花の季節が終わった。先日、花巻から釜石まで自動車専用道を通ったが、のり面に咲くはずのヤマユリはまだ早かった。
▼月見草も随分少なくなっているのはどうしたことか。初夏から真夏に向かうとき、わが家の庭の花がしばらく途絶える。
▼盛岡市安倍館町の一ノ倉邸の西郷和子さんから先日、平泉中尊寺から株分けしていただき庭園の池で育てている古代ハスが7月9日に三輪ほど満開になったという連絡が届いた。
▼譲りいただいてから3年目、本紙でも紹介したように見事な花を咲かせている。毎朝5時ころには庭園に来て手厚く手入れを続けてこられたかいがあった。感謝の意をこめて見学に訪れてみようと思う。

 2014年  7月  13日 ―可視化の対象拡大を―
 2年前にパソコンの遠隔操作で、殺人などを予告する事件が相次いだ。犯人は昨年2月に逮捕されたが当局はそれ以前に4人を誤認逮捕している。しかも自白強要により4人の内2人を自白させてしまう
▼一家4人殺害犯として48年前の夏に逮捕され無実を訴え続ける袴田巌さんの場合も、炎天下で長時間に及ぶ追及など過酷な取り調べで頭もまひ。犯行を認めてしまったという。厳正に裁くべき最高裁でさえ取り調べの実態すら見抜けず、1980年には袴田さんの死刑を確定させている
▼それでも裁判のやり直しを求め続ける訴えは司法を動かし今春、静岡地裁が再審開始と死刑及び拘置の執行停止を決定。袴田さんを釈放した。こうしたえん罪事案が浮上するたびに指摘されたのは、取り調べの録音・録画による可視化の具体化だ
▼捜査や裁判の在り方について検討してきた法務省は、このほど可視化など幾つかの改革案をまとめ、来年の通常国会に関連法案を提出することを明らかにした。ただ世論が期待する全面可視化は見送られ、対象は裁判員裁判で扱う事件と検察の独自捜査事件に限定するという
▼これでは全件数の3%程度で先の誤認逮捕事件などは除外されてしまう。密室取り調べはえん罪を生みやすい。その弊害を除く視点から対象を大胆に広げてはどうか。

 2014年  7月  12日 ―昼食の取り方―
 30度を超すような暑い日に、昼食の時間をどのように過ごすのかが気になっている。たいていの場合は、近くのコンビニに行っておにぎり1個とヨーグルト程度を買い求め、昼のニュースを見ながら昼食をとっている。そうでなければ、近くのそば屋にいって「もりそば」と「そば湯」で昼食とすることが多い。いずれにしても金額的には400円から700円程度である。
▼職場の近くに飲食店が少ないため、昼飯の手配には不自由している。最近、近くの大衆食堂が出前をやめてしまった。弁当持参が一番よいのだが、昼に10分でも歩行するのが健康によいと思って外に出かける。
▼年齢を重ねているためか、食が細くなっている。だからこそ食事には栄養面などで気を付けなければならない。やはり、やる気、元気、エネルギーの源は食事にあるのではないか。
▼先日、午前の会議があってホテルに出掛けた。昼前に終わったのでホテルのレストランに入ったら、女性グループが多かった。三者三様の注文をして料理を分け合って食べているグループが目に付いた。中にはビールを引っかけている人もあった。レストラン慣れしているのだろう。1千円前後のランチ。1時間以上をかけて楽しそうに食事していた。いつもおにぎり1個の食事とは違うようであった。

 2014年  7月  11日 ―大槌のふるさと復光―
 3・11から時が流れ「風化」という言葉をよく耳にする。風化は被災現場から心の距離が遠い人たちがもたらす
▼遠隔地にいても被災地の肉親や親しい友らの命を奪われた人には風化はない
▼当方も被災各地に友がいて次々と届く訃報の衝撃は今も生々しい。特に人口のほぼ1割に当たる1284人が犠牲になった大槌町では、3人の知人を失い無念の情が薄れる気配はない。町は悲しみに沈み人々はそこから復旧へと挑み始めた
▼大人たちが再生に立ち向かう中、発災当時12歳で町内在住の民謡歌手・臼澤みさきさんは、自分の役割に気付き避難所などで得意の歌を披露。その声に励まされ老いた人たちまで元気をよみがえらせたことも特筆される
▼彼女は発災年にも民謡全国大会で優勝を重ね、12年には佐々木久夫作詞・作曲「故郷(ふるさと)」で歌手デビュー。歌唱力は中央でも評価され同年のレコード大賞新人賞などに輝く。闇に光を注ぐような歌姫を「復光の天使」と呼ぶ人もいて「故郷」愛唱の輪も広がる
▼一方、町内の小中学校では今春から教科に独自の「ふるさと科」を導入。未来を担う子らを学校と保護者と地域が一体となって育成する授業だ。海の怖さと豊かさを現場で学ぶ課程もある。この継承の視点を貫けば町は未来まで震災津波の風化はないだろう。

 2014年  7月  10日 ―日中戦争77年―
 昭和12年の「廬溝橋事件」から77年が経過した。北京市郊外、廬溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館の「廬溝橋事件77年記念式典」に、習近平国家主席をはじめ、中国軍関係者、小中学校の生徒らが出席したという。記念式典に中国の最高指導者が出席したのは初めてであった。
▼記念式典で習主席は「侵略の歴史に対する否定や歪曲を中国人民は決して許さない」と述べ、日本の安倍政権をけん制したという。抗日戦争勝利の歴史を宣伝することで求心力を高めるのが狙いのようだが、今後も抗日戦争勝利の記念日としている9月3日、南京大虐殺の犠牲者追悼日の12月18日などで愛国キャンペーンを続けるものと見られている。
▼1937年7月7日夜、廬溝橋近くで日本軍が演習中に銃撃を受けたなどとして8日未明、中国軍を攻撃、これが8年間に及ぶ日中戦争の発端になった。その後、北京、天津に戦場を拡大し、8月には上海に及んで日中全面戦争に突入した。中国側は、国民党と共産党による第二次国共合作を9月に成立させ、抗日戦争を強化した。日中戦争は収拾されることなく、第2次世界大戦に発展したが、1945年8月ポツダム宣言を受諾して日本が降伏した。
▼中国がいたずらに歴史問題を国際問題化するのは、平和に逆行しているのではないか。

 2014年  7月  9日 ―議員劣化の表徴を見る―
 近所によくお茶をごちそうになるお宅がある。お笑いが好きという5歳の坊やもいて座を和ませる
▼先日も招かれて談笑しながら見ていたテレビに、あの号泣兵庫県議が登場。奇声を発し泣きわめく映像が繰り返し流されたがこれに坊やが反応。初めはこわごわと後ずさり。大わめきしたあたりでお笑いと勘違いしたらしい。振りをまね耳に手を添えキャッキャッと笑うものだから大人も爆笑
▼号泣劇は同県議の政務活動費をめぐる記者会見で演じたのだから、笑っては失礼かもしれない。でも坊やがのりのりになったのも象徴的で、あの号泣はあまりにも幼稚すぎる。映像は海外にも伝わり「面白いけど悲しい」と日本国民に同情する論評も寄せられた
▼有権者や納税者を心から敬う政治家なら、公金を乱脈に使うことはありえない。号泣議員の場合は13年度だけでも兵庫から東京や福岡などへの日帰り出張を195回実施したとし、政務活動費から約300万円を支出したと収支報告書に記載
▼出張目的などを問われた会見は説明不能に陥り、泣き叫んで終わっている。7日に議長から厳しい勧告文を手渡された当人は、辞職をほのめかしている。セクハラやじの都議や代議士に続きまたも議員劣化の表徴を見た
▼まずは来年の統一地方選に向けて選ぶ側の目も鋭敏にしたい。

 2014年  7月  8日 ―はかない寿命―
 7月7日は「小暑(しょうしょ)」であった。夏至を境に日脚(ひあし)が徐々に詰まってくるが、逆に暑さは日増しに加わってくる。
▼真っ白なナツツバキ(別名シャラノキ)が咲き始めているが、残念ながら翌日には花が地に落ちてしまう。もったいないと思いつつ、翌日にまた新しく1、2輪が咲いて、枝の上の方まで花を咲かせていく。ヒバの垣根の付近には ホタルブクロの花が満開である。白、紫、薄紫などのかわいい円い花をいっぱい付けている。このホタルブクロは、キキョウ科の多年草で、高さ30〜50aで茎頂からちょうちんのように花が垂れる。ホタルブクロは種が飛んで増えていくのだろう。隣近所の庭先に同系統の花が咲いているのを見掛ける。
▼ホタルブクロは長い間咲いているが、ナツツバキは翌日に散ってしまう。昔から「ホタル20日にセミ3日」といわれてきているが、花にも生物にも、はかない寿命がある。子どもの頃、ホタルを捕ってきて寝室の蚊帳の中に放し、点滅するのを見ながら眠りについたことがあった。今は、蚊帳は使わなくなったが、農薬は使っている。農薬の使用でホタルが生息しなくなったようだが、小岩井農場など限られたところでは今でもホタルに合える。「人ねて螢飛ぶなり蚊帳の中」正岡子規の心境であった。

 2014年  7月  6日 ―拉致被害者の無事帰郷祈る―
 今春、ナイジェリアで過激派が中高一貫女子校を襲う
▼276人の女生徒が拉致されたが、政府軍は安全優先で強行救出を断念。今も手詰まり状態にある。人身売買の形で結婚を強要された女生徒もいるという。まな娘を案じて泣き叫ぶ母や怒る父たちの姿が、テレビに何度も映し出された
▼この事件報道に北朝鮮による日本人拉致被害者を重ねた人は多かろう。特に1977年に拉致された横田めぐみさんは、当時13歳で中学1年生。先の女生徒たちと年齢も重なる。拉致の2文字に81歳になる父・滋さん、78歳の母・早紀江さんも涙を新たにしたことだろう
▼一方、後ろ盾の中国が冷たくなり孤立した北朝鮮は、日本に視線を向け拉致問題解決を掲げた日朝協議も動き出した。北は自国内で生存する2桁の日本人名簿を提示した、と3日付日経紙が伝えている。政府はこれを否定したが事実なら北の前政権が、死亡者としためぐみさんら8人はよみがえるのか
▼目が離せないが政府はそれとは別に、北が4日に設置した特別調査委員会のレベルを評価。独自制裁の一部を解除した。だが北は協議直前に弾道ミサイルを日本海に発射した鉄面皮の国。油断は禁物だろう
▼今は日本人拉致被害者にナイジェリア女子生徒も重ね、一人でも多くが帰郷できるよう祈り朗報を待ちたい。

 2014年  7月  5日 ―「まんがあれぇ」の楽しみ―

 県北地方の比較的気温の低い土地でも田植えを終えたあとは、水田の緑色が日ごと濃くなっている。肌寒いような梅雨期の風がイネの上を気持ちよく吹き抜けている。この季節、昔は「まんがあれえぃ」といわれる催しが楽しみであった。
▼地方によっては「さなぶり」といわれた行事だが、昔、手作業の時代には、田植えが一段落すると、人も馬も「慰労のもてなし」があった。
▼浜の方から「いさばや」が回ってきて、「まんがあれえぃ」に使う魚を売っていく。当時、「かど」と言う、腹には大きな「数の子」の入った魚をクシに刺していろりで焼き、子どものいるおかあさんに一番大きなものを配った。
▼田打ち、堆肥まき、代かき、させ取り、苗取り、苗運び、田植え、子守り、植え直し、こびる、水当番、田の草取りなど、稲作りの一連の作業が一通り終わった。子どもの仕事は、竹ざおの先に手綱を結び、馬を引く「させどり」が主な仕事であった。その後ろで、馬を操り、「まんが・馬鍬」を押す大人がいた。
▼田植えがしやすいように土を細かく砕き、どろどろにして平らに仕上げる。泥んこ丸かぶりの仕事である。苗運び、子守り、こびる運びも子どもの重要な仕事であった。田植えまで終えたあとの「まんがあれえぃ」を楽しみにする、昔は今頃がその季節であった。

 2014年  7月  4日 ―祖父の情念継ぐ総理の錯誤―
 安倍総理の祖父である岸信介氏は、日本の無謀な戦争を主導した東條内閣(1941年〜44年)で重要閣僚を務めたため、戦後にA級戦犯被疑者として逮捕収監された
▼その際に郷里の恩師が吉田松陰の辞世の歌を送り、自決を促したという。岸氏も戦犯として処刑を覚悟していたのか。辞世歌ともとれる一首を詠む。「名にかへてこのみいくさ(聖戦)の正しさを 来世までも語り伝へん」と。大戦は正義の聖戦だと後世までも伝えていくとの情念がにじむ
▼3年余を経て容疑が晴れた岸氏は短期公職追放のみで放免となる。戦後の重要局面で政権を担うなど勇名をはせた。覚悟の歌に見える情念はかわいい孫には遺伝子でも、口伝えでも授けたのだろう。悲惨な大戦を正しかったと信じる錯誤も孫は受け継いだのか。安倍総理も正誤を問わず強気で主張を通す
▼当初は戦争放棄宣言の9条など現憲法改正を狙ったが、必要な賛同数確保が見込めず断念。憲法が許容する自衛権の法解釈変更という小細工に走る。歴代内閣が否定した集団的自衛権行使を黒を白というような強引さで、与党協議のみで容認とし閣議決定してしまう
▼限定条件付きながら自衛隊の海外参戦に道を開いた転換は看過できない。今後の国会審議には国民の目が光る。審判は次回の国政選挙で下されよう。

 2014年  7月  3日 ―消費税値上げから3カ月―
 消費税率が5%から8%に引き上げられてから、はや3カ月がたった。自動車や住宅などの高額な商品は、年度末の駆け込み需要で売り上げを大きく伸ばしたから、3月末決算のところでは軒並み好決算を計上しているようだ。
▼しかしその反動で4月以降は売り上げが落ち込んで、前年割れの状態で推移しているという。食料品など日常欠かせない品物を扱っているスーパーやコンビニなどでは、どのような傾向になっているのだろうか。
▼デパートなどの売り上げ実績は新年度に入って前年比7〜8%の減収と発表されているが、6月20日ころからは、お中元セールが始められており、夏季販売の強化を進めて、前年並み水準への回復を狙っているのではないか。
▼今年の贈答品の目玉はどのような品物に重点が置かれているのか。新聞・テレビなどの報じるところによると、「地場産品」に置かれているようだ。本県では、お中元商品として、どのようなものがセットされているのだろう。
▼先日の日曜日、自宅にいたら「通信販売」の電話があった。カニや昆布、魚類など北海道物ということであった。丁重にお断りしたが、高齢化社会とあって通販の利用者が増えているのだろうか。それとも、売り上げ増を狙った通販業者の販売作戦であったろうか。

 2014年  7月  2日 ―房総ビワを味わう―
 桃栗3年柿8年、ビワは早くて13年。ユズの大馬鹿18年…。これは種を植えてから果実がなるまでの年数を覚えやすく表現したものだ
▼このせりふは全国的に流布しているようだが地域によっては、年数は多少異なるらしい。先の例は北関東にいた祖父からかつて聞いた言い伝えだ。暗唱しやすいリズムで伝承してきたのだろう。ユズだけがさげすみの言葉で呼ばれ気の毒になる。「ユズはけなげに〜」とでも言い替えるといいかもしれない
▼ここでは今の時期が食べ頃で店頭にも見掛けるビワについて触れてみたい。わが家には20年も前から毎年6月中旬頃に、国内有数の産地である南房総(千葉)在住の友人から、大粒のビワを詰めた箱がどっさりと届く。今年も2週間ほど前から食事のデザートにいただいている
▼卵型で艶やかな肌色をしたビワは種が大きく果肉は少ない。それでも口に運ぶと果汁の甘味がじゅわ〜と広がる。果肉には風邪などによる喉の痛みや胃腸炎などにも効能があるというから、余計にありがたみが増す
▼さらに「大薬王樹」とも称するビワの木は、漢方では根から木の先端、葉に至るまで諸病治癒の成分を含むとされ珍重されている。房総からは葉も届くのでそれをビワ茶にし、そのエキスは入浴剤にも使って目下のわが家はビワざんまいである。

 2014年  7月  1日 ―きょうから7月―
 7月、文月(ふみづき)に入った。まだ梅雨期が残っているのだが、空には入道雲が現れて、青空が広くなってきているので、本格的な夏型の天候が近いのではないか。東京圏などでは集中豪雨や雹(ひょう)が降ったところもあった。
▼最近は気候がおかしくなっているので、きょう7月1日の岩手山山開き登山には気を付けなければならない。
▼先日、近くの小学校の下校時に七夕を持ち帰っている子どもさんたちと出会った。小さな竹にそれぞれが思い思いの願い事などを記していたようだ。7日は五節句の一つ「棚機(たなばた)」の日で、織り姫の名にちなんで、昔は女子の裁縫の上達を願ったものだが、最近では技芸はもとより、書道、音楽、学習のことから、生活全般の願い事まで祈るようになった。色紙や短冊に願い事を書いたり、紙の星形を竹につるして庭に飾る。
▼盛岡市は城下町であるから、昔からお稽古が盛んであったようだ。裁縫、お茶、生け花、習字はもとより、中には長唄、謡曲、舞踊や三味線、さらには尺八、琵琶といったことを習っていた人たちも見られた。農村集落では、裁縫、習字やそろばん程度がせいぜいであったように思っている。やはり武家屋敷であったところは文化のレベルも高かった。良いことは継承していきたいものだ。

2014年 6月の天窓へ