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東日本大震災テーマに9、10日個展 詩やイラスト展示、震災詩朗読 水上洋甫さん 盛岡市長田町の三田ハウスで

2024-03-05

 盛岡ゆかりの詩人、作家、フリーナレーターの水上洋甫(ようすけ)さん=宮城県気仙沼市=は、9、10日の両日、盛岡市長田町6の16のNPO法人岩手未来機構三田ハウスギャラリーで個展「境海線 3・11」を開く。自らも経験した東日本大震災をテーマに、詩やイラストを展示し、震災詩を朗読する。水上さんは「個人でできることは限られているが、個展をすることで誰かの生きることへの励みや、命の大切さを再確認し、未来へ向かう一助になれれば」と話している。

 水上さんは1984年、気仙沼市生まれ。大学時代を含め9年間を盛岡で過ごす。25歳から詩を書き始め、帰郷後の2011年に東日本大震災を経験。本県でのナレーターの仕事の経験を生かし、発生直後に立ち上がった「さいがいFM」でボランティアとしてアナウンサーを務めた。

 本展は、雫石町在住のイラストレーター四宮迅さんから「東日本大震災について(水上さんの)詩を展示し風化させないでほしい」との声を受けて、第二の故郷である盛岡市で開催しようと昨年から準備を進めてきた。

 その中、今年1月1日に令和6年能登半島地震が発生。個展では義援金の募金箱を設置する予定という。

 本展では、11年から13年の間に気仙沼市などでつづった自作詩、イラストの6点を展示するほか、同市の現在の風景写真も展示。被災地の過去・いまと未来への希望を表現する。

 会場では、自作詩の一部や気仙沼市を拠点とする詩同人「霧笛の会」代表の西城健一さんが震災後の海への思いをうたった詩を朗読。作詞家、橘華(たちばな)エリカさんと被災地での出来事を脚本にした朗読劇をおくる。

 水上さんは「東日本大震災発生時から現在まで、多くの方のおかげで復興してきた。これからも感謝を伝えていきたい」と話し、「また、いつ、どこで災害に遭うか分からない。ご自身や大切な人の命を守るために個人でできる減災・防災にしっかり取り組んでほしい」と本展に込めた思いを語る。

 水上さんは、霧笛の会同人、私家版詩集に「雫ノ光」(17年)、「ナキスナ」(18年)がある。

 9日は正午から午後5時(朗読は午後1時から40分程度)、10日は午前11時から午後4時(同)。入場無料。駐車場は近隣の有料駐車場を利用する。問い合わせはポライエ書房(電話080―6009―2226)。



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