2024年
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6194人にサクラサク 公立高一般入試の合格者発表 喜びかみしめる受験生たち

2024-03-15

自身の番号を確認する受験生=盛岡一高

 県立高と盛岡市立高は14日、2024年度一般入試の合格者を発表した。全日制、定時制を合わせ6194人が合格。各校で掲示された番号を見て、安堵や喜びの表情を浮かべる受験生の姿が見られた。前年度同様、ウェブ上でも合格者を発表した。

 盛岡市上田の盛岡一高では午後3時、校舎前に合格者番号を掲示。雪模様の中、目を凝らして自分の番号を見つけた受験生は、友人と肩を抱き合ったり、吉報を待つ家族に電話したりと、思い思いに喜びを噛みしめていた。

 また、昨年まで取りやめていた部活動の勧誘をコロナ禍ぶりに再開。チラシを配ったりして、各部の先輩たちが同志を呼び込んでいた。

 岩手大附属中の佐々木心絆さんは「自己採点がギリギリだったが合格できて、本当にうれしい。周りの友達と同じ目標に向かって助け合えた。レベルの高い環境で自分を高めていけるのが楽しみ。医療系の仕事に就きたいので、仲間と一緒に成長していきたい」とはにかんだ。

 見前中の稲森智紀さんは「苦手な国語を頑張り、合格を勝ち取れてうれしい。得意な数学と理科を頑張り、部活は科学部に入って研究したい。たくさんのことを学んで自分の夢を見つけたい」と意気込んだ。

    ◇

 県立高全日制は、実質定員7862人に6210人が受験し、5935人が合格。受験倍率は0・79倍で、記録の残る1995年度入試以降で最低。受験者数が募集定員を下回るのは14年連続。

 推薦などを含めた総合格者数は6688人で、総定員に対する充足率は77・8%。

 定時制は、実質定員480人(杜陵後期除く)に103人が受験。合格者は92人で、定員充足率は19・2%。

 定員割れは、県立高全日制が50本校92学科、定時制は9本分校すべて。

 二次募集を実施するのは、県立高全日制45本校84学科(募集人数計1888人)、定時制7本分校8学科(同268人)。

 このうち、盛岡地域で実施する全日制高の募集人数は、▽盛岡二=普通31▽盛岡農=動物科学9、植物科学24、食品科学10、人間科学21、環境科学18▽盛岡工=電気9、電子機械6、工業化学22▽沼宮内=普通19▽葛巻=普通32▽平舘=普通21、家政科学34▽雫石=普通12▽紫波総合=総合28―。

 盛岡市立高は178人が受験し、167人が合格した。二次募集は商業科で実施し、定員は1人。また、一般入試後期の普通科特別進学コースで10人を募集する。

 二次募集の出願期間は15日から19日。試験は22日、合格発表は26日。



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