2005年 11月 30日 (水) 

       

■ 〈自転車びより〉8 斎藤純 盛岡の自転車化進めよう

 自転車の利用を促進し(同時に公共交通の充実を図り)、現在の偏りすぎたクルマ依存社会から脱しようという動きを「自転車化」と呼んでいる。

  仙台では歩道に自転車専用レーンを設けるなどして自転車化を進めている。京都では市民団体が2年かけて自転車地図をつくった。これは自転車に関するあらゆる情報を盛り込んだもので、観光にも通勤にも使えるという。名古屋でも官民一体となって、自転車化が進みつつある。

  各地での動きを見ると、城下町であることが共通している。古くからの中心市街地を持ち、道路が入りくんでいたり、比較的狭いなどの条件が重なっているように思う。改めて言うまでもなく、盛岡も同じだ。

  海外の先進事例の報告に目を通すと、中心市街地での自転車化は「クルマのためのインフラ整備に比べて格安で整備ができるので経済的」、「自転車利用が増えればクルマが減り、公共交通機関の流れがスムーズになる」、「交通事故が減る」、「まちが活性化する」などのメリットが挙げられていて、デメリットは「ない」と断言している。要するに自転車化はいいことだらけなのだ。

  けれども、自転車の利用を促進するためには、まず自転車に乗る我々が交通ルールとマナーをちゃんと守ることが大切だ。

  仙台では(宮城県全体で)自転車のマナーアップ運動を展開していて、悪質な違反者にはレッドカードを渡すという徹底ぶりだ。どんな違反があるかというと、たとえば肴町アーケードでごくたまに自転車に乗ったまま通る人を見かけるが、これは3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金となっている。
  そして、あまりにも日常的になりすぎた自転車の右側通行も、実は3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金と重い。傘さし運転も5万円以下の罰金だ(ところで、自転車にスピード違反はあるのかどうか、これは機会を改めて書きます)。自転車も車両である。自転車に乗る一人ひとりが、その原点に立ち返る必要があろう。

  さて、交通問題を勉強する盛岡自転車会議に参加していることは前に触れた。このたび、盛岡自転車会議は「盛岡の自転車化」を進めるために、市民に広く参加を呼びかけることにした。
  盛岡自転車会議は、自転車愛好家の集まりではない。自転車のペダルを踏みながら、まちづくりや環境問題を考え、盛岡を「安心して住めるまち」、「子供と老人に優しいまち」、「人間主体の活気あるまち」にしていくことを目的としている。

  これはたくさんの市民の参加があってこそ実現できる。自転車に乗る人はもちろん、乗らない人たちとも一緒にこの活動を進めていきたい。組織づくりなどはこれから着手していくことになる。ぜひ、ご参加いただきたい。

  盛岡自転車会議連絡先:盛岡市青山3-29-4、019-646-6524、メールアドレス katoise@nnet.ne.jp 加藤(エース企画)

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