2007年 4月 27日 (金) 

       

■  〈自転車びより〉24 新年度が始まった 斎藤純

 新年度がはじまった。

  入学、進級、就職のお祝いに自転車を買ってあげたり、買ってもらったり、ご自分で買ったりした方が大勢いることだろう。

  これから自転車が気持ちのいい季節になるが、くれぐれも事故のないように気をつけていただきたい。

  事故は起きるべくして起きている場合が少なくない。

  自転車の事故は傘さしによる片手乗車、二人乗り、道路の右側通行、夜間の無灯火、一時停止違反などが原因で起きている。

  つまり、マナー違反(正確には道交法違反)が事故のもとになっている。

  自転車は身近な乗物だけに「この程度のことは」と違反行為を軽く考えがちだ。実際、警察も自転車に対しては甘かった。

  ところが、近年は自転車が加害者になるケースが増えてきたため、取り締まりを強化する傾向にある。

  警察が取り締まるから道交法を守るのではなく、自分の身を守り、他人の安全を守るために、ぜひ上記の違法行為はやめてほしい。

  ゴールデンウィークには家族そろって市内を自転車で走る機会も増えることと思う。

  そんなときに家族みんなで簡単な交通法規の確認を行なってはどうだろうか。

  子供の交通教育はお父さんの役割だ。

  なぜなら、お父さんは日頃、クルマを運転していて危険な自転車をたくさん見て知っている。あるいはヒヤリとした経験をお持ちの方もいるだろう。その経験をもとにわが子に「正しい自転車の乗り方」を教えていただきたい。

  学校でも交通指導の時間があるけれど、たいていの場合は校庭で行なう。それに比べて、お出かけ途中の「お父さんによる交通教育」は実地教育だから、ずっと効果的だ。
「道路の左側を走ろうね。交差点で飛び出したら駄目だよ。お父さんと約束だよ」

  違反すると警察に捕まると教えるより、お父さんとの約束のほうが子供にとっては重い。

  子供のときに徹底的に仕込まれると、体に習性となって刻みこまれるか。残念ながら、大人になってからだと、いくら教わってもあまり身につかない(これは自転車マナーに限りませんね)。

  これは大人にとっても大きなメリットがある。子供に教えることによって、自らもいましめることになるからだ。

  繰り返しになるが、ふだんは違法行為とはまったく縁のないお父さんやお母さんたちが、自転車に関しては堂々と法律違反をおかしている。それは、暴走族と同類のおこないなのだということを認識するべきだろう。

  さて、せっかく家族そろっての自転車散歩だ。法規(マナー)を教えるだけではせっかくのお出かけもつまらない。道端の花に目をとめたり、チョウチョと一緒に風を受けて走ったり、自転車ならではのいろいろな発見や体験を味わっていただきたい。
(盛岡市在住、作家)


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