2009年 3月 2日 (月)

       

■ リサイクル店が繁盛 不況で消費者の目向く

     
  生活必需品を取りそろえて販売しているリサイクルショップ(盛岡市内)  
 
生活必需品を取りそろえて販売しているリサイクルショップ(盛岡市内
 
  昨年秋からの経済不安でリサイクルショップが不況に対する強みを発揮している。今年の盛岡市民福祉バンクの大市はかつてないほどのにぎわいを見せた。昨年秋には新しく全国チェーンの店舗が盛岡に進出した。リサイクルショップで生活必需品を求め、家計をやりくりする消費者が増えている。買い取りに持ち込まれる品数が多くなり、倒産や店舗閉鎖などでリサイクル業界の回収量は増えているという。

  盛岡は人口に対するリサイクルショップの店舗数が全国で最も多いと言われ、約100店がひしめく激戦地となっている。

  リサイクルマート盛岡中屋敷店は岐阜県本部で、昨年9月、東北で初めて盛岡に出店した。サポーティングチェーン方式で全国展開し、盛岡市のアールユーアイ(松坂塁社長)が経営している。大宮優子店長は「本部はあるが、店独自の地域に密着した方針を立てている。学生が多く住宅街なので、生活必需品に力を入れた。地域性を生かしていろいろ取り込んでいきたいし、アウトレットも多くした」と店の特色を打ち出す。

  厳しい経済情勢のもと、中古品の需要の高まりを感じている。大宮店長は「お客さんがシビアになっているのは事実。中古品だから安いというより、中古品だからこそ安く買いたいという気持ちに応えたい。最初から高く値段を付けて何%オフにするのではなく、荒利を抑えて最初から値段設定を低くして頑張っている」と話し、価格競争を意識する。

  同社は同市北天昌寺町に大手系列のコンビニを経営し、昨秋からリサイクルショップに手を広げた。松坂社長は「今、何が望まれているかを考えた。激戦区ということは需要があるということ。コンビニは食品は安定しているが、プラスアルファで需要がある業種としてリサイクルショップに乗りだした」と話す。

  盛岡市民福祉バンクが先月11日から16日まで盛岡市中ノ橋通の中三盛岡店で開いた福祉バンク大市は今年初めて2フロアに売り場を広げ、過去最高のにぎわいを見せた。福祉バンクの佐藤敏昭事務局長は「初日の売り上げはこれまでで最高だった。青森や秋田、遠くは滋賀県から買いに来た人がいた」と話し、客足の伸びと勢いに驚いている。

  福祉バンクは買い取りでなく寄付された不要品をリサイクルしているため、在庫調達では競争が激しくなっている。佐藤事務局長は「リサイクルショップが増え、少しでも買い取ってもらった方がいいという人が増えると、持ち込まれる量に影響する」と話し、障害者福祉の面では不況風のあおりを受けている。

  リサイクルショップで組織する岩手県中古品連合会の西國泰行会長は「各業界の売り上げが落ちる中でリサイクル業界は伸びて盛り上がっている。新品を買う余裕がなければ中古品で我慢する人が増える。同じ中古品でも生活必需品は伸びて、ゲームなど趣味の関係は落ちているのでは」と話す。

  倒産や廃業などで大口の在庫が出てくるようになった。西國会長は、「前にバブルが崩壊したときも同じようなことがあった。閉鎖した店舗からの引き取りが増えているし、どの会社も動かない在庫品は処分したがっている。リサイクル業界には換金の面もあるため、時代の要請で今年は活性化するのではないか」と話している。

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