2009年 3月 8日 (日)

       

■ 〈徹夜県議会〉分割提案の補正予算案を可決 再議は否決

     
  分割提案された予算案を可決した県議会本会議(7日午前4時20分ごろ)  
  分割提案された予算案を可決した県議会本会議(7日午前4時20分ごろ)
 
  県立病院等の無床診療所化関連の補正予算案をめぐり、県議会は6日、議会修正案の議決に対する再議で紛糾、空転。本会議は7日まで延会の末、県の議案撤回と分割した議案の再提案のうち2件を可決するなどして午前4時28分、15時間を超える徹夜議会を散会した。争点の4月から無床化地域の患者とその家族向け送迎マイクロバス購入費が分離提案されたことで、国の2次補正関連事業が計上された08年度一般会計補正予算案などが認められ、県は早期に事業化できる。ただ無床化問題は決着が繰り延べされ、9日から予算等審査特別委員会を舞台として論戦後半が始まる。

 今年度補正予算案などを採決する6日の県議会は、08年度の一般会計、県立病院事業会計の両補正予算案に対し、送迎バス購入費が、日程上、予算特別委審査前に採否を決める補正予算案へ計上したことに対し、計画の一時凍結を求める議会過半数の凍結派議員が反発。同購入費を削除する修正案2件を議員が出して賛成多数で可決という答えをいったんは出した。

  しかし、執行部側は県政史上初の再議を出して可決の決定を棚上げし、原案可決への可能性を残した。再議は両修正案の議決に対するもので、前日の総務、環境福祉の両常任委員会で内容を議論していたため、議会は委員会付託なしに本会議の質議、討論を経て採決も可能だった。

  凍結派の議員は県の運び方に態度を硬化させ、常任委への審査付託を強く主張して通り、再議の提出が、長期戦を避けられないものとした。

  6日午後2時45分、達増知事が再議を申し出てから、本会議で再議によって修正案が可決に必要な3分の2の賛成を得られず廃案となったのは7日午前1時半すぎ。そこで議会は終わらず、県は修正案の元となった提出議案2件を撤回。08年度一般会計補正予算案を15億3494万減額のものと県立病院事業会計へのバス購入と地デジ対応テレビ整備の事業費補助3249万円の同補正予算案の2件に分け、同じ考えの分け方で県立病院等事業会計補正予算案2件を追加提案した。

  達増知事は修正案否決後、一連の流れで原案を撤回し分割予算案4件を即日提案した理由を「逆風立ち向かい予算(新年度予算案)の一翼を担う補正予算。1日でも1時間でも早く決めてという思いから。特に雇用対策、経済対策については待っている皆さんがたくさんいる。そういう方の希望につながるため提案した」と語る。

  修正案で成立させようとした議会側も、問題視した無床化関連事業費以外は、景気・雇用対策、さらには延びただけ加算金が増す不正経理に伴う国への返還金など、早期成立の必要性は十分に承知。原案撤回、分割提案は事前に視野に入れていたことから、争点の事業費を除いた予算案には即決で答えた。

  合わせて一般会計補正予算案と関連する各会計補正予算案や条例案なども可決。7日は廃案となった修正案を除き、知事提出28件、議員発議の決議1件を可決した。

  ロングラン本会議の結果に、達増知事は「県民にとって重要な議案がそれぞれ前進したことは大変良かった」と、本会議後、疲労の中に安堵(あんど)の表情をのぞかせながら語った。

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