2009年 3月 19日 (木)

       

■ 第4のイオンに懸念と期待と 業態不明、新タイプの観測も

     
  イオンの新しい商業施設の進出が構想されている17街区(写真奥)  
 
イオンの新しい商業施設の進出が構想されている17街区(写真奥)
 
  盛岡市本宮に、スーパー大手のイオンによる市内4店舗目の進出構想が浮上したことについて、商業関係者や盛南地区の住民に聞いた。盛南地区の開発に弾みがつくことを期待する声や、中心商店街の空洞化を拡大することへの懸念が聞かれた。イオン側は、内容は未定として公表していない。既に近接して盛岡南SCが営業していることや、イオングループの業態の多様性から、これまでにないタイプの施設との見方もある。

  イオンの子会社のイオンリテール(本社・千葉市、村井正平社長)は盛南開発の第17街区の約5ヘクタールを賃借し、大規模な商業施設を構想している。イオンは盛岡市内には03年に前潟、06年に本宮、08年にはイオンスーパーセンターが玉山区にSCを開店し、イオン系のショッピングセンターは既に3店が営業している。イオンリテールは新しい施設の概要などはまだ明らかにしていないが、大型SC以外の形態を示唆している。

  盛岡商工会議所の永野勝美会頭は「盛南開発の中で悩んでいるところがあり、これを持ってくるとかあれを持ってくるというのは企業の自由。時間が解決する問題があると思う。ただイオンは縮小していく方針が見えるし、業界の人に聞くと今はだいたいひとつのスーパーにつき、1万人の購買人口が限界と言われているが、盛岡は6千人くらいという。最近はまたさまざまな規制が出てきている。本当にどのようなものが来るのか、よく見ていかなければならない」と話し、イオンの方向性を注視する。

  盛南開発地区を中心とする住民たちで作るゆいネット盛南の藤村幸雄事務局長は、「埋まるのがはっきりしたのは喜ばしい。中心市街地活性化に軸足が移っている中で、集客力が高い施設ができることでどうなるか、何年かすると答えが出てくると思う。盛南にとってはあそこができればシンボルロードの杜の道と17街区で人の流れができる。式場やホテルなども立地して、次の弾みが出てくるという期待がある」と地元から期待している。

  市内の商業関係者は驚がくしている。

  吉田莞爾盛岡市商店街連合会会長は「中心市街地を活性化させようとしている中で、新たな商業関連施設が郊外に出るのには大いに不満。新たな施設がどのような業態かは未定のようだが、場合によっては反対運動をする。郊外より中心市街地の計画を」と話した。

  安保博夫市肴町商店街振興組合事務局長は「今のこの時期に新たな店舗を出すことに大変に驚いている。採算や法規制などを十分に考えた上での出店の判断だろう。市の商業全体はパイが増えるどころか減少傾向。新たな施設により、中心市街地から郊外への人の流れが懸念される。中心市街地の活性化が無駄にならなければよいが」と頭を抱えていた。

  流通関係者の1人は「イオンの新店のうわさはあった。競合他社が場所を押さえる前に確保した動きとも見れる。アウトレットを出すような動きはないようだが、イオン以外の会社が出す可能性はある」と話していた。

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