2009年 4月 2日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉252 岩橋淳 いつもいつもそうかな

     
   
     
  ハデな色彩にヘタウマ系のイラストが「ん? なんだなんだ」という胸騒ぎを覚えさせます。ページを繰れば、まずは軽〜く小手調べ。ブランコに乗っていたアオガエルが、共に遊んでいた女の子を残し、じゃあね、と手を振って去っていく。

  いつも いつも かえるは すぐかえると いって いるのかな

  次に、顔を紅潮させたイカが、サッカーボールに八つ当たりの図。

  いつも いつも いかは いかって いるのかな

  ……以下、靴、鶴、箸、花、猫、虫、傘、バッタ、鬼、月。どんなダジャレが展開されていくのか、それはご想像に任せます。

  ツボは、カエルが「いつも、すぐ帰ると言っている」かどうか、イカが「いつも、怒っている」のかどうか、そもそもが疑わしいところ。スンナリ話に入ってしまった方、おめでとうございます。絵本ワンダーランド入国パスポートの先天的保持者です。

  もともとは詩人でもある作者・内田麟太郎氏の遊び心、視点の縦横、そしてひとひねりの妙味が、マンガと紙一重のイラストとマッチ。読んで聞かせて、え〜、アハハの怪作です。

 【今週の絵本】『いつもいつもそうかな』内田麟太郎/作、下谷二助/絵、すずき出版/刊、1155円(税込み)(2008年)



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