2009年 4月 21日 (火)

       

■ 盛岡か北上か議論続く 国体県準備委が主会場候補地視察

     
  県営運動公園陸上競技場を視察する国体準備委員会の委員  
 
県営運動公園陸上競技場を視察する国体準備委員会の委員
 
  第71回国体県準備委員会第4回常任委員会(会長・達増知事)が20日、開かれ、開閉会式会場候補地の北上総合運動公園(北上市)、県営運動公園(盛岡市)を視察後、意見交換した。開閉会式の開催は盛岡、北上両市が希望。未整備のままでは第1種公認から第3種公認に格下げされる県営運動公園陸上競技場の整備問題とからみ、議論が続いている。予定では会場地選定を審議している総務企画専門委員会が5月中旬に答申案をまとめ、同25日の第5回常任委員会で結論を出すことになっている。しかし、「結論を急がず、もっと議論を尽くすべき」との意見も出た。

  会議は両陸上競技場の視察後、盛岡市内のホテルで開催。委員37人が出席した。盛岡市は県営運動公園陸上競技場の第1種公認取得に向けた改築案を提案。第1種競技場、補助競技場、投てき練習場の整備、解体費込みで100億円規模の事業とし、うち市が2割程度を負担する考えを示した。

  谷藤裕明盛岡市長は県陸上競技協会長の立場から「県営運動公園陸上競技場を整備するのがすべての運営を考える上で優位」と主張。整備費用についても国体施設整備に対する国の2分の1負担以外に、国の経済対策による新たな交付金の可能性も出てきたと説明し「地方の疲弊した経済状況を打破する上でも、国の動きを活用し夢のあるものを思い切って考えていい」と述べた。

  これに対し県教委は、第2種公認取得を目指した改修にとどめ、ドーム型多目的屋内練習施設とスポーツ医科学センターを整備する案を再度説明。開閉会式会場にかかわる整備費は盛岡開催の場合155億円(観覧席2万席、第1種公認)、ラグビーワールドカップが誘致可能な整備の場合は338億円、盛岡・北上分離開催86億円、北上開催62億円との試算を示した。

  議論の中では「県営運動公園陸上競技場は老朽化が激しく、手直ししただけではあと何年も持たない。国体を契機に全面改修し子供たちに夢を与えるべき」との意見の一方、「厳しい財政状況からこうした議論になっている。会場地よりも選手強化を第一に考えてほしい」「県内各地から施設整備の要望は多い。盛岡、北上だけの視点ではなく、県内全体のスポーツ施設の充実を念頭に議論を」と大局的な判断を求める発言もあった。

  一方、北上総合運動公園では、伊藤彬北上市長らが委員を出迎え、開閉会式・陸上競技開催への意欲を示した。

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