2009年 4月 24日 (金)

       

■ 岩手銀行永野会長を解任 「寝耳に水」も抵抗できず

     
  記者会見に臨む永野勝美氏  
 
記者会見に臨む永野勝美氏
 
  岩手銀行(高橋真裕頭取)は22日開いた定例取締役会で、永野勝美氏を代表取締役会長から解任し取締役に降格させた。同行は23日、盛岡市中央通の本店で記者会見を開き、高橋頭取が経緯などについて説明した。職を辞するよう求めたが応じてもらえず、解任案を賛成多数で採択する結果になったという。会見の席に永野氏も遅れて姿を見せ「寝耳に水だった」と自ら質問に答えた。会長職の解任は同行76年の歴史で初めて。永野氏は盛岡商工会議所会頭を務めるなど本県経済界の重鎮。これら70ほどの対外的役職について本人は続投の意思を示している。同行としても対外的活動については支援する考えを示した。

  高橋頭取は就任2年目。取締役会で会長職の辞任を求めた理由として▽役員人事の一層の若返りを図り経営体制を刷新する▽新中期経営計画(4月〜12年3月)の発足期にあたり頭取を頂点とし全行一丸となって取り組む体制を構築する必要がある│などを挙げた。

  代表取締役会長として多くの公職を兼務していることから、対外活動に専念するよう勇退を勧告したという。しかし本人の同意が得られずやむなく解職したと説明した。

  高橋頭取は「新中計もスタートした。行内はわたしが中心となり全行で取り組み、永野会長にはこれまで以上に対外活動に取り組んでもらいたかった。スピードアップが要求される。分担することで弊害の解消になる」と述べた。

  さらに「永野会長からは後継者指名を受けた。永野会長の手腕と実績には尊敬の念を抱いている。これからも変わらない。今後も対外活動は最大限のサポートをしたい」と述べ、それ以外については明言を避けた。

  説明によると、同日の取締役会には全役員12人が出席。高橋頭取が動議を出した。菅野〓専務が議長を務め、議長、永野会長以外の10人で採決した。その結果社内取締役6人全員が賛成した。社外取締役4人は棄権した。

  永野氏は「動議が出たが寝耳に水で大変びっくりした。高橋頭取が動議を出した。会長の解任は当行の歴史で初めて。確かに内と外の活動をあいまいにしてきた面はある。わたしもそろそろ代表権を返上しようかと考えていた。トップは自らが去就を決めるべきと思っている。同意は得られなかった。少々不本意だ」と顔をしかめた。

  「これは社内抗争でも何でもない。現社内役員はわたしの子供のような存在。親父が出過ぎた面もある。高橋頭取は政策通であり力もある。わたしに比べ経験不足の面はあるが、岩手銀行をさらに盛り上げてもらいたい」と質問に答えた。

  永野氏は現在、盛岡商工会議所会頭、岩手経済同友会代表幹事など約70団体の代表職を兼務している。永野氏は「各団体から続投をと言われたら、そのまま引き受け、力を出したい」と話した。

  同行の株主総会は6月21日に予定されている。

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