2009年 7月 10日 (金)

       

■ 6地区で文化財調査、盛岡市が今年度 保存活用地区設定へ

 盛岡市が指定を受けた国の文化財総合的把握モデル事業にかかわり、市の諮問機関に位置付けられる市歴史文化基本構想等策定委員会(委員長・熊谷常正盛岡大学教授)の第2回会合は9日、同市中ノ橋通のプラザおでって内で開かれた。09年度事業計画などを協議。モデルとして6地区(テーマ)の文化財調査を進めることとした。

  文化庁が委嘱するモデル事業は08〜10年度の3カ年で、市では市内文化財の悉皆(しっかい)調査の方針、歴史文化基本構想や保存活用計画などの策定について基本的方向性を定めるため、委員会を前年度に設置した。

  基本構想については、市全域における文化財調査を基とした総合的な文化財の基本リストを作成する一方、モデル地区での文化財調査を主とする保存・活用を前提とした調査から歴史文化保存活用区域の設定を進める考え。双方を合わせて基本構想を策定し、マスタープランの作成や保存活用計画に調査保存体制の確立につなげていく。

  委員会ではモデル地区として@盛岡城と城下町〜旧城下地区A商家と街道筋の暮らし〜鉈屋町・大慈寺町・仙北町付近B県都盛岡の発展・旧城下地区中心(主に近代を対象)C農業の発展と農村文化〜繋・太田・向中野・飯岡地区(主に雫石川南岸)D縄文時代遺跡群と厨川城跡〜厨川地区E山里の景観と振興や暮らし〜玉山・大ケ生地区|の事務局案を提案。

  事業予算から6モデルの調査は多すぎるといった懸念、調査の視点や対象についての注文、意見などが出されたが、6モデル地区でスタートしていくこととした。調査途中での見直しもあり得る。

  市全体の文化財調査は主に市教委職員が行う。有形、無形、民俗、記念物、文化的景観、伝統的建造物群といった分類のほか、分類にこだわらず文化を拾い上げていく。

  一方、モデル地区の調査は、主に策定委員会の委員、調査委員が当たる。今年度は盛岡城、鉈屋町、紺屋町番屋、藤倉神社(繋)、玉山地区(姫神山と関連文化財群)、大館町遺跡(縄文遺跡)、大ケ生近辺の民俗芸能をピックアップして調査する。

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