2009年 7月 16日 (木)

       

■ 〈お父さん絵本です〉266 岩橋淳 「ひ・み・つ」

     
   
     
  大好きなおばあちゃんの、誕生日の願い事を知った男の子の物語。

  発端は、プレゼントのリクエストを尋ねる、おばあちゃんへの手紙です。…、離れて暮らすおばあちゃんに手紙を書いてあげるあたりから、彼・ゆうきくんの心根が解ろうというもの。応えるおばあちゃんの文面も、齢80にしては達者なイラストつきの、あかぬけたもの。きっと、そういう「血筋」なのかもしれません。

  さて、おばあちゃん、プレゼントについては孫の笑顔という順当な? 希望だったのですが、本当は、と、容易ならざることをゆうきくんに打ち明けます。

  40年前に亡くなったおじいちゃんとダンスをしたい。

  やっぱり夢ね、と諦めるおばあちゃんはなんともいじらしいのですが、ゆうきくんは大変。おばあちゃんの夢の実現にむけて、走り出してしまうのです。心優しき少年、小冒険の幕開けです。仲間や動物たちの助けを借りて、ゆうきの、おばあちゃんの願いは、七夕の天に届くのか。

  純な気持ちの交流を描く、夏のはじめの感動作です。

 【今週の絵本】『ひ・み・つ』たばたせいいち/作、童心社/刊、1365円(税込み)(2004年)



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