2009年 7月 31日 (金)

       

■ 啄木の思いを現代に 「もりおかの短歌」第1回年間グランプリ決まる

 盛岡商工会議所盛岡ブランド創出特別委員会(高橋三男委員長)は29日、第1回啄木のふるさと「もりおかの短歌(うた)」年間グランプリを発表した。投稿作品554首から、東京都江東区の藤村清彦さん(71)の作品が選ばれた。「車椅子押して/石割桜観る/白寿の父の目線に合わせ」。

  高橋委員長は「現代のキーワードとも言える目線を入れた作品。白寿の父親を思う優しさが感じられる。歌の構成もしっかりしている。盛岡を代表する石割桜がよまれていることでしっかりと盛岡をイメージできる作品となっている」と講評した。

  盛岡で介護中の藤村さんは「過分の評価を頂き光栄に存じております。父の願望もそうだろうとよんだ。介護のわたしもふるさと盛岡の久しぶりの風物と人情に、癒やされることしきり」と受賞のコメントを寄せた。

  もりおかの短歌事業は08年度から同委員会と市が主催し開始した。啄木が生まれ育った盛岡を訪れる観光客や市民に、啄木短歌特徴の三行書きの短歌づくりを通して、短歌のまち・盛岡を推進することが目的。

  第1回は08年7月15日に盛岡市内35カ所に投稿ボックスを設置。季節ごとに年4回投稿を募集し各季節ごとに10首ずつ優秀賞を選定している。春の部は投稿数が172首で一番多かった。今回は年間グランプリとして40首(13歳から88歳)の中から、グランプリ一首、準グランプリ2首などを選んだ。

  高橋委員長は「短歌を通じた盛岡ブランド推進の取り組み。短歌甲子園と連動し短歌のまちとしての盛岡を全国に発信したい。今回受賞した作品は短歌甲子園でも発表する。未発表の作品も含め何らかの形で盛岡ブランド推進になるツールとして活用したい」と話した。

  審査員の一人、坂田裕一市商工観光部ブランド推進課課長は「半数以上が盛岡以外から盛岡に来た方。盛岡の自然や文化などを上手に歌にしている。素晴らしい作品ばかり」と話していた。第2回の夏の部の募集は始まっている。

  準グランプリ2首は次の作品。

  「どこから来た」「もう帰るのか」/啄木の部屋に長居し/彼の声をきく‖京都府・小坂純一郎さん(47)。

  「石をもて追はるるごとく…」/リストラの我が身重ねて/記念館観る‖茨城県・石井明さん(59)。

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