2009年 11月 12日 (木)

       

■ 〈芸能ばんざい〉17 飯坂真紀 黒内田植踊り

     
   
     
  田植踊りと言えば、笠をかぶった早乙女(さおとめ)が田植のマネっこをしながら踊るもの…と思われがちだが、じつは田植だけではなくコメ作り全般を踊っている。

  苗代をこしらえるところから始まり、草取りもするし稲刈りもする。脱穀してモミすりの後は、その田植踊りによって蔵へ納める場合もあれば、岩手町一方井に伝承されてきた黒内田植踊りのように、白米に搗(つ)いて「米とぎ」で終わるところもある。

  このように本来は一から十までが演じられるのだが、今の舞台公演では時間制限を受けるため、昔のように通して演じる機会はなくなったとよく聞く。

  黒内田植踊りの師匠さんは「私らの先輩のころは冬に1週間も泊まって歩ったらしい。私は4、5日くらいしか経験してないけども」とおっしゃるが、田植踊りがそんなに何日もかけて遠くまで公演ツアーをした話は初めて耳にした。

  「あがりはか」という農作業用語から来る最後の踊りは、田植踊り一行の宿となった家で翌朝に踊る、しめくくりの演目だったそうだ。

  今月15日、滝沢村の岩井沢邸のお座敷へこの黒内田植踊りをお招きして、集まった皆さんと共にゆっくり楽しんでみようと計画している。人気の岩井沢家ランチには新米のおにぎりを出して頂く。子供が来れば唐箕を廻してみたり縄ないを習って遊ぶこともできる。どうぞいらしてください。

  ◆黒内田植踊り今後の予定 「とりら収穫祭」にて公演11時〜鑑賞無料(11月15日)、岩手町郷土芸能発表会(11月22日)


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