2010年 4月 22日 (木)

       

■ 組合農家へ2000万円支給 農産物価格低迷で岩手中央農協

     
  リンゴ、畜産農家への支援金拠出を公表する藤尾東泉岩手中央農協代表理事組合長(左端)  
 
リンゴ、畜産農家への支援金拠出を公表する藤尾東泉岩手中央農協代表理事組合長(左端)
 
  岩手中央農協(藤尾東泉代表理事組合長)は21日、昨年度のリンゴの価格低迷、飼料価格の高騰と価格下落に苦しむ畜産農家支援のため、同日付で支援金を給付した。支給対象は組合員農家で1096人、総支給額は1984万8120円。藤尾組合長は「農畜産物の価格低迷で農家がだいぶ疲れてきている。組合員からは(生産を続けることは)そんなに持たないと言われている。新年度を迎え春作業が始まっている今、支援をして農協も頑張るから農家も頑張れというメッセージだ」と思いを話した。厳しい農協経営の中で2千万円を拠出する決断をした。

  支援の内容は、リンゴが選果場に搬入するプラスチックコンテナ1箱当たり40円、24万5713箱、支援額合計で982万8520円。対象人数は698人。

  畜産は繁殖和牛子牛、肥育牛、子豚肥育、肥育豚、黒豚肥育で昨年度出荷したものが対象。和牛は子牛が1頭3千円、飼料を大量に与える肥育牛は1頭1万3千円、対象頭数は1600頭(子牛1435頭、肥育牛165頭)、合計額は645万円(子牛430万5千円、肥育牛214万5千円)。対象人数は381人。

  豚は生協出荷用と一般肥育豚が1頭400円、対象数量は8182頭、支給合計額は327万2800円。子豚肥育と黒豚肥育が1頭200円、対象数量1484頭(子豚163頭、黒豚1321頭)、支給合計29万6800円。対象人数17人。

  同農協によると昨年度はリーマンショックによる世界的な不況の影響を受け、果樹や肉への消費が冷え込み価格の下落が続いている。

  リンゴは07年産は1`246円だったが、08年に195円、09年には191円になっている。和牛肉牛の価格は06年産が1頭85万1千円だったが、08年に79万1千円になり、09年に72万9千円になった。3年で12万2千円下落した。これと連動して子牛価格も07年が46万7千円だったが09年は33万3千円まで下落した。豚も同様に下落が続いている。

  その一方で、出荷するまでの1頭当たりの飼料費は06年が7万9690円だったが09年は8万7110円、豚は06年が1万7160円が09年に1万8600円に値上がりした。価格下落と飼料費の値上がりで採算割れしている農家も出ているという。

  藤尾組合長は「農家は厳しい状況にあり、役員会でも部会(リンゴ部会、畜産部会)の集まりでも何とかしてほしいという声が強く上がっている。農協として農家への支援をすると同時に農政活動として政府に訴えていかなければならない」と話している。

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