2010年 4月 30日 (金)

       

■ 〈よしこさんのおいしい岩手〉33 肉巻きおにぎり 丸山淑子

     
   
     
  「きりせんしょ」の「せんしょ」は、山椒(さんしょう)のこと。昔は、サンショウを刻んで浸した汁で粉を練ったことから「切りせんしょ」となったそうです。殺菌・防腐効果があるので利用されてきたのでしょう。先人の知恵はすごいです!近所の50代以上の方々は、今でもサンショウを「センショの木」と呼んでいます。

  行楽シーズン、名物や話題の食べものをいただくのも楽しみですが、外食に飽きた時には、お弁当持参で新緑見物も良いですね。汁気をしっかりと肉にからめるとお弁当が傷む心配もなく、持ち運びも楽です。しょうが焼き味の「肉巻きおにぎり」です。

  【材料 4人分】1人分392`i

  俵型おにぎり8個(1個80cくらい)、豚もも薄切り肉8枚(240c)、サラダ油大さじ1/2、たれ[砂糖・みりん・酒各大さじ1、しょうゆ大さじ2、ショウガ汁小さじ2]、塩・木の芽各少々

  【作り方】

  @おにぎりは塩少々をつけて握り、豚肉で巻いて包み、軽く握って形を整える。

  Aフライパンを温めてサラダ油を入れ、肉のとじ目を下にして並べて中火で焼く。返しながら全体に焼き色をつけ、ふたをして3分くらい焼く。

  BAの調味料を加え、フライパンを揺すりながら、たれを全体にからめ、火を止めて(ほんの少し汁気あり)、3分くらいおいて(汁気なし)盛り付け、木の芽をのせる。

  【ポイント】

  @おにぎりに塩少々!全体の味がしまります。

  A焼き始めは、とじ目を下!粉なしでも肉がはがれません。

  B汁気を残して3分待つ!肉がたれを吸い、しっとり仕上がります。

  【栄養ひと口メモ】

  サンショウは1枚添えるだけで、その存在感のある風味で料理にアクセントを与える名脇役です。「古事記」では「はじかみ」の名で登場します。古くから、おなかの薬として、また、殺菌・消臭作用が利用されてきました。注目成分はサンショウオール。抗酸化・抗血栓作用があり、生活習慣病の予防効果が期待されています。山に入るとアチコチに自生し、そのトゲゆえに山の下草刈りではやっかい者扱いですが、柔らかく小さな木の芽から大きな葉・実まで利用でき、太い幹ですりこ木も作れる便利なサンショウ。サンショウをポンとたたき、香りを出しておにぎりにのせ、楽しい連休をお過ごしくださいませ。
  (料理研究家、大迫町在住)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします